【大阪杯】鹿戸雄一調教師「普段の調教が大事」藤沢和雄元調教師の金言胸にエフフォーリアと王道歩む

スポーツ報知
エフフォーリアの脚元をチェックする鹿戸調教師(右)。いつものルーチンだ(中央は横山武=カメラ・池内 雅彦)

◆第66回大阪杯・G1(4月3日、阪神競馬場・芝2000メートル)

 春のG1第2弾は、第66回大阪杯・G1(4月3日、阪神)。ここで始動するのが昨年の年度代表馬エフフォーリア(牡4歳、美浦・鹿戸厩舎)だ。昨年は皐月賞に加え天皇賞・秋と有馬記念で古馬撃破に成功。さらなる成長を見せつけて現役最強の座を確固たるものにできるか。鹿戸雄一調教師(59)にとっては、多くの名馬を育てて2月末に引退した藤沢和雄元調教師の背中を追いかける戦い。「藤沢和イズムの継承」と題し2回連載でその思いに迫る。 昨年の年度代表馬エフフォーリアのそばには、いつも鹿戸調教師がいる。美浦での調教中、常に寄り添い歩く。追い切りも、調教スタンドには上がらず、外でその一挙手一投足を見つめる。常に馬目線で、自身の目で動き、耳で音を確認し、細かいしぐさや変化を感知する。その姿は、まるで師匠の1人と口にしてはばからない藤沢和元調教師とシンクロする。

 騎手時代に藤沢和厩舎の調教に携わり、調教師試験に合格し技術調教師になった時も修行したのは同厩舎だった。2月末で師匠は引退したが、伝えられた「藤沢イズム」を心に刻み継承している。鹿戸調教師は「(藤沢和)先生にずいぶん勉強させてもらいましたからね。調教も土砂降りだろうと、暑かろうと外でみることを心がけている。そばにいて分かることがいっぱいある。まだ、まね事にすぎないのかもしれないけど、少しでも近づけるように」。開業当時からG1に起用する時は厩舎に泊まり込み馬を見守る。師から伝えられる馬優先主義を貫いている。

 受け継ぐ言葉がある。「普段の調教が大事」。藤沢和元調教師は馬なりの調教を大切にしていた。たとえ馬なりであっても、それを日々積み上げていくことによって馬は鍛えられていく。エフフォーリアもそれは同じだ。3月4日に美浦に帰厩すると、週2本の追い切りメニューを忠実にこなしている。「コツコツとやること。順調が大事だし一番大変だから」とトレーナーは自分に言い聞かせるように話す。

 王者として迎える始動戦。今までにないプレッシャーを味わっていると話すが、「藤沢和先生はこれが毎回だったんですからね。頑張るしかない。年度代表馬として受けて立つ立場。勝ちにこだわる」。名伯楽から伝えられた勝負哲学を胸に、鹿戸調教師はエフフォーリアとともに王道を歩む。(松末 守司)

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