【OG訪問】朝海ひかる、挑む現代版サロメ「舞台では何歳にでもなれると信じて」在団と卒業後で30年半々

スポーツ報知
元宝塚歌劇雪組トップスター・朝海ひかる(梅田芸術劇場提供、撮影・吉原朱美)

 宝塚歌劇元雪組トップ・朝海ひかるが、東京芸術劇場シアターイーストで舞台「サロメ奇譚(きたん)」の主演を務めている(31日まで)。1991年に宝塚歌劇に入団し、昨年、芸能生活30周年を迎えた。次なる十年史への大きな一歩は、オスカー・ワイルドの戯曲「サロメ」の現代版。義父、実母との生活に息が詰まりそうなヒロイン・サロメが、予言者ヨカナーンに心を救われ、恋に落ちるが、彼に拒まれ…という悲喜劇だ。

 「純粋無垢(むく)な少女のイメージがあったので戸惑いましたが、この年齢でサロメを演じるのは面白いかな、と。舞台で役者は何歳にでもなれ、性別を超えられると宝塚の時から信じていた。『朝海ひかる、まだ無垢ができるんだ』と思っていただけたら」。宝塚時代はフェアリー(妖精)系といわれた持ち味と、キャリアを生かして難役に挑んでいる。

 この30年は、宝塚在団と卒業後でちょうど半々。「精神的には宝塚時代の方がやはり厳しかった。与えられたものをガムシャラにやり、すごく疲れる毎日を送っていた気が(笑い)」

 一方、2006年の退団後は「さまざまな作品、役をさせていただき、自分でも『今、何の役だっけ?』と頭がごちゃごちゃする時期もあり、『自分はどの方向に行けばいいんだろう』と悩みもあった」。だが昨年、場面ごとに違う役を演じたこまつ座公演「日本人のへそ」(井上ひさし作)が「目を覚ましてくれた」という。

 「舞台に立って演じるというシンプルなことがすごく好きだなと改めて感じた。『どういう女優に』より『どんな女優にでもなれる』柔軟さを持っていけたら」。元V6の坂本昌行(50)と昨年12月に結婚したばかり。公私ともに新たな指針を示している。

 大阪のシアター・ドラマシティでは4月9、10日に上演。(政)

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