◆順大競技会(26日、千葉・印西市順大陸上競技場)
昨年の東京五輪3000メートル障害で7位入賞を果たした順大の三浦龍司(2年)が今年初のトラックレースとして3000メートルに出場し、7分55秒43で2着となった。7分53秒44で1着となった順大の先輩の塩尻和也(富士通)から約2秒遅れてゴールした三浦について、順大の長門俊介監督は「ほぼ予定通りです」と話した。
三浦は22年シーズンに向けて「オレゴン世界陸上(7月)は3000メートル障害で出場を目指します。7分台を目標に掲げています」と話す。昨年の東京五輪予選でマークした8分09秒92の日本記録から、さらに飛躍を狙う。そのためにシーズン序盤のプランは綿密に練っている。
次戦は4月9日に熊本で行われる金栗記念選抜陸上中長距離大会の1500メートル。同種目の日本記録(3分35秒42)保持者の河村一輝(トーエネック)、前日本記録保持者で現歴代2位(3分37秒05)の荒井七海(ホンダ)、日本歴代3位で高校記録(3分37秒18)保持者の佐藤圭汰(現京都・洛南高、4月から駒大)らスピードランナーと勝負する。「国内の3000メートル障害では独走になってしまうことが多いので、世界の戦いに向けて、1500メートルで、もまれるレースを経験することが狙いです」と長門監督は、その出場の意図を説明した。
1500メートルを得意とするランナーに交じっても、三浦は対等のスピードを持つ。3000メートル障害で世界を目指す三浦の22年シーズンは序盤から目が離せない。