三笘薫の原点は自宅で兄と対戦した1対1ドリブル…父・武史さんが素顔語る

ポーズを取る幼少期の三笘(父・武史さん提供)
ポーズを取る幼少期の三笘(父・武史さん提供)

◆カタールW杯アジア最終予選▽B組第9戦 日本2―0オーストラリア(24日・シドニー)

 オーストラリア戦で2得点を挙げた日本代表MF三笘薫(24)=サンジロワーズ=の父・武史さん(54)が、W杯に導いたドリブラーの素顔を語った。

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 昨日の活躍はびっくりしました。自宅で見ていましたが、すごいことをやってくれたなと。2点目は特長を出してくれましたし、薫がチームメートのみなさんと喜ぶ姿を見ることができてうれしく思います。

 薫がサッカーにはまったのは、2002年の日韓W杯。当時は5歳でしたが、3歳上の兄と一緒にテレビで見ていました。毎朝、新聞を取りに行って、W杯の結果をかじりつくように見ていました。出場国の国旗やどこの国にどの選手がいるなど、覚えていましたね。すでにボールを蹴り出してはいましたけど、W杯からサッカーを意識するようになったと思います。代表戦に連れて行ったりもしましたし、小さい頃の写真を見ると、大体サッカーのユニホームを着ていますね。

後半、先制ゴールを決め雄叫びを上げる三笘薫(カメラ・宮崎 亮太)
後半、先制ゴールを決め雄叫びを上げる三笘薫(カメラ・宮崎 亮太)

 薫も兄もサッカーが好きだったので、家のリビングと隣の部屋をつなげて、小さいゴールネットを置いてあげました。軟らかいボールを使って、2人でしょっちゅう「右隅狙うぞ」「今度は左隅だ」と言いながらシュートしてましたね。薫がボールを持っている時は兄が守って、兄が持っている時は薫が守って。家の中で狭い場所をドリブルで抜いたりもしていました。2人とも負けず嫌いで暇さえあればやっていました。今思えば、あの1対1が薫のドリブルの原点かもしれないですね。

 大学時代には栄養学も勉強して、家族で食事をする時もしっかり食べ物にもこだわっていました。常にサッカーのことを考え、サッカーに懸ける姿を見てきました。小さい頃からの夢だったW杯に出られるように、これからも頑張ってほしいと思います。

 W杯出場決定、おめでとう。

ポーズを取る幼少期の三笘(父・武史さん提供)
後半、先制ゴールを決め雄叫びを上げる三笘薫(カメラ・宮崎 亮太)
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