◆第94回センバツ高校野球大会第6日▽1回戦 大阪桐蔭3─1鳴門(24日・甲子園)
1回戦最後の登場となった優勝候補・大阪桐蔭は、188センチ右腕・川原嗣貴(しき、3年)が9奪三振1失点完投で鳴門(徳島)を破り、甲子園で2018年以来4年ぶりの春1勝を挙げた。西谷浩一監督(52)は聖地での通算勝利数を57に伸ばし、歴代2位のPL学園・中村順司元監督まであと1勝に迫る。巨人・水野雄仁スカウト部長(56)が注目選手をピックアップした。
* * *
コロナの影響で、練習や対外試合に制約を受けながら迎えた大会。パフォーマンスの向上が難しい状況にあったと思いますが、大阪桐蔭・川原は成長を見せました。真っすぐに力があり、変化球も使える。制球力も光りました。
市和歌山・米田は、ボールに力強さがありました。故障明けで13回を投げ抜いた近江・山田は、自信になる投球だったと思います
188センチサイドという珍しいタイプの天理・南沢は、球がより強くなった印象。横手投げでは、和歌山東・麻田も面白い存在です。
浦和学院・宮城は、左投手でコントロールがいい点が魅力。鳴門・冨田は、球のリリースが強いサウスポーでした。
野手では、捕手に好選手がそろっていました。大阪桐蔭・松尾は動きが良く、九州国際大付・野田はNO1の強肩。大会第1号を放った浦和学院・高山は、飛ばす力が目を引きました。
花巻東・佐々木は結果こそ出ませんでしたが、スイング自体は良かった。今後の成長が楽しみです。