巨人・吉川尚輝内野手(27)が24日、開幕メンバーを外れた坂本に代わり、内野のリーダーとして引っ張る覚悟を示した。「坂本さんがいないですけど、投手に声をかけるところであったら声をかけたり、そういうことをしっかりやっていきたい」。今年でプロ6年目。20年以来、3度目の切り込み隊長役を任される。立場も中堅に差し掛かる中で、中心選手としての自覚を口にした。
坂本は投手がピンチを背負ったりするとすかさずマウンドへ歩み寄り、一息つけるよう率先して動いてきた。「少しでも間を投手に与えたり、そういうところも大事にするよう阿部さん(現・作戦兼ディフェンスチーフコーチ)にもずっと言われてきた。意識しながらやっていきたい」と教えを実践する。
19、20年には開幕1番として計8打数4安打の打率5割。20年の阪神戦(東京D)では、1点ビハインドの7回に左キラー岩崎から逆転2ランも放った“開幕男”。「特別な緊張感もある。(大野雄は)なかなか打ち崩せない投手。食らいついてチーム一丸となってやっていきたい。『しっかりやるぞ』って気持ちは今年は特に強い」と背筋を伸ばした。(河原崎 功治)