TBS・田村真子アナ、「ラヴィット!」で発見した心構え「とにかく楽しく」裏番組AD経験も告白

爽やかな笑顔が印象的な田村真子アナ(カメラ・小泉 洋樹)
爽やかな笑顔が印象的な田村真子アナ(カメラ・小泉 洋樹)

 TBS・田村真子アナウンサー(26)は、4月に入社5年目を迎える。昨年3月にスタートした朝の生放送の帯番組「ラヴィット!」(月~金曜・前8時)のMCを番組開始時から担当するなど、着実にステップアップ。引っ込み思案だった女性がアナウンサーを目指したきっかけや、こだわりを語った。(高柳 義人)

 ゴシップや時事ネタを扱わないことで業界に一石を投じた朝の情報バラエティー番組「ラヴィット!」は、放送開始から1年が過ぎようとしている。麒麟・川島明(43)とMCを務め、ゲスト出演する数多くのお笑いタレントが爪痕を残そうと必死にトークを繰り広げる中、田村アナは笑顔を見せつつ冷静に進行をこなしている。

 「川島さんとも話していますが、『とにかく楽しくやっていこう』と。そうすることでお茶の間に空気感が伝わると思います。自分も楽しむことが番組の空気につながると思っています」。手応えを感じつつあるが、スタート直後は手探りだった。

 自身初の朝の帯番組担当。毎朝5時起きなど環境の変化もある上に、前例がない挑戦的な番組だった。「最初からコンセプトは聞いていて。バラエティーのスタッフさんも多くて、生放送の経験がない人が多かったんですよ」と当時を振り返った。「やり始めた時は、2時間の特番を毎日やっている感覚で。体力というかカロリーの消化がすごかったですね」。それでも放送を重ねるにつれ、出演者、スタッフにファミリーという意識が生まれた。「生放送なので進行が大切ですが、プラス楽しむことができるようになりました」

 上智大文学部新聞学科でメディアジャーナリズムを学んだ。3年生の夏休み、テレビ局でインターンを経験し、人生が変わった。「テレビ朝日とTBSを申し込んだのですが、(学校の判断で)テレビ朝日になって、TBSには縁がなかったんですよ。(『ラヴィット!』の)裏番組の『モーニングショー』でADの手伝いをしたりいろいろな仕事を見ました」。リポーターの現場取材に帯同し、アナウンサーに興味を持った。

爽やかな笑顔が印象的な田村真子アナ(カメラ・小泉 洋樹)
爽やかな笑顔が印象的な田村真子アナ(カメラ・小泉 洋樹)

 その後、両局との縁は入社試験でも交差する。TBSとテレビ朝日の試験日が重なり、今度はTBSを選択。「テレ朝が1次(試験)でTBSが最終だったので…」。切れたと思っていた縁が実はつながっていて、アナウンサーへのきっかけを与えてくれた番組の“裏”でMCをしている不思議に驚いている。

 表に出るのが好きなタイプではなかった。「ピアノ発表会とかも嫌で、学校のダンス発表会とかも出たくないタイプでした」。それだけに、一念発起には両親も驚いたという。父は前厚生労働相の衆院議員・田村憲久氏。「母親には相談したけれど、父には報告しなかったです。『面接を受けに行くとか言って、どこかで暇を潰しているんじゃないか』って思っていたみたいです」と笑った。「ずっと『アナウンサーを受けろ』と言ってくれた」という大学ゼミの恩師にも感謝している。

 子供の頃からテレビっ子でお笑いが大好きだった。「『エンタの神様』『はねるのトびら』が好きで。『東京フレンドパーク』も毎週楽しみにしていました」という。「ロバートの秋山さんに会った時は『テレビの世界だ』と思いました。NON STYLEさんも好きで、(川島の)『麒麟です!』もマネしました。(川島の相方・田村裕の)『ホームレス中学生』も買いました。小さい頃から見てきた方の横に毎日立たせていただいているんです!」と喜びをかみしめている。

 あるプロデューサーに言われた「テレビは勉強じゃないから、真面目な話題を伝えるにしても分かりやすく、ちょっと見ようかなって思ってもらえるのが大事だよ」という言葉が心に残っている。今、「ラヴィット!」を担当したことで、その言葉の意味をかみしめている。「正直、報道をやっている時は『ちゃんとした情報を伝えなきゃ』となるけれど、テレビの魅力って、楽しさなんだとすごく感じています」。仕事に真摯(しんし)に向き合いながらも“楽しさ”を伝えることを大事にしている。

 ◆田村真子(たむら・まこ)プロフィル

インタビューに臨む田村真子アナ(カメラ・小泉 洋樹)
インタビューに臨む田村真子アナ(カメラ・小泉 洋樹)

 ▼生まれと経歴 1996年2月3日、三重県生まれ。26歳。高田高から上智大文学部に進む。2018年入社。

 ▼担当番組 「ラヴィット!」、「クイズ!THE違和感」(月曜・後7時)

 ▼正座が得意 「中学、高校と仏教校で、月に1回、正座で話を聞く授業があって、大学は茶道部だったので…」。足がしびれないコツは「膝の裏の部分を圧迫しないような体重のかけ方です」。

 ▼ランチはサラダ マイブームは昼食にサラダを食べること。「今までは結構がっつりお昼は食べていたけれど、そうすると夜早い時間におなかがすかない。早く寝なきゃいけないので。サラダだと満腹まで食べても胃が重くならない」

 ▼睡眠の質を求めて 毎朝5時起きのため睡眠アプリを導入し、好きなキャンドルでフローラル系などの香りを味わい、リラックスを心がける。「川島さんとも『睡眠大事だよね』と言っています」

爽やかな笑顔が印象的な田村真子アナ(カメラ・小泉 洋樹)
爽やかな笑顔が印象的な田村真子アナ(カメラ・小泉 洋樹)
インタビューに臨む田村真子アナ(カメラ・小泉 洋樹)
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