北京五輪代表モーグル住吉輝紗良 引退視野も夏まで熟考 

スポーツ報知
表彰式で笑顔を見せる住吉

◆ 全日本選手権 フリースタイルスキー 第1日(20日、札幌・ばんけいスキー場)

 2人が並走して争う男女のデュアルモーグル種目がトーナメント方式で行われた。女子では2月の北京冬季五輪で初出場を飾り、今大会を最後に現役引退も検討する住吉輝紗良(きさら、22)=日大=が準々決勝で敗れ、5位だった。梶原有希(20)=東海大=が準々決勝で住吉、決勝で冨高日向子(21)=多摩大=と五輪代表勢を撃破し、初優勝を飾った。21日は男女のモーグル種目が行われる。

 地元で感謝を込め滑走した。隔離を経て2冠へ調整した住吉は母親らの前で5位入賞。「最後のつもりで準備した。両方勝つところを見せたかったけど21日があるので」と笑顔で前を向いた。

 やりきったと思える初五輪だった。18年平昌は高校生で代表を期待されながら目前で選考から漏れ、自宅から涙ながらに夢舞台を見つめた。それから4年。北京でスタートラインに立ち予選2回目で決勝進出(15位)も果たした。「出られなかったことをずっと引きずっていたけど胸のつかえがなくなった。五輪の滑りで感謝を伝えられて自分のモーグル人生に満足できた」と充実感を口にする。

 故郷倶知安や小学生から所属したニセコB&Jに対し、「小さい頃から教えてもらったことが生きている。練習環境も苦労なく整えていただいた」と感謝する競技人生。3月末に日大を卒業予定で「何を目指すか内緒」とはにかみながらも、春から次の目標へ準備も進めるつもりだ。

 ただ、W杯で表彰台(21年2月、米)に立つほどの実力者に惜しむ声が多いのも事実。来季W杯出場基準も満たしており正式な進退は夏まで熟考するという。「全日本選手権は最後かも。女子で私しかできないようなターンを見せたい」。まずは区切りの有終Vを目指す。(川上 大志)

 ◆住吉 輝紗良(すみよし・きさら)2000年3月8日、倶知安町生まれ。倶知安東小でスキーを始め、高学年で本格的にモーグルを開始。小6で北海道選手権優勝。倶知安中2、3年時にジュニアオリンピック連覇。倶知安高1年からナショナルチーム入りし、18年4月より日大進学。陸上でも高1から800、1500メートルで全国高校総体に出場。家族は両親と姉。163センチ、50キロ。

 

 〇…弾みのつく初優勝だ。梶原有は初戦から計5戦で安定したターンとエアを披露。準々決勝で「小さい頃から憧れ」と話す住吉を、決勝では同じく五輪組の冨高を連破した。6日の宮様大会(4位)の悔しさも練習量で払拭。「今季は国内しか回れない中で結果を出さなきゃと。26年イタリア五輪へ来季の海外W杯初出場も狙いたい」。まずは25日から始まる世界ジュニア(イタリア)で好結果を狙う。

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