巨人の戸郷翔征投手(21)が、オープン戦最終戦となる21日の楽天戦(東京D)に先発する。開幕ローテーションの6人を確定させる上で、本人にとってもチームにとっても重要な登板。「開幕(ローテ入り)が決まったわけではないですし、必ず決めないといけない。初心に帰って、危機感を持ってやります」と背筋を伸ばした。
キャンプ中の実戦で精彩を欠き、3月から2軍降格となった。それでも、春季教育リーグに参戦して2試合連続で好投。開幕2カード目のヤクルト戦(神宮)に向けて調整を進めていた山口が不振でファーム合流となったこともあり、戸郷に復活のチャンスが巡ってきた。
ヤクルト戦にはメルセデスと、堀田か山崎伊のいずれかが回るとみられるが、戸郷の出来次第で布陣は流動的。勝負の登板に向け、桑田投手チーフコーチからは「セット(ポジション)からの投球、ルーキーじゃないのでカウント球、勝負球を投げ分けられるようになってもらいたい」と注文された。