【センバツ】和歌山東、エース麻田一誠を四刀流起用「うちは何でもありなんで…」米原監督奇策で初陣1勝

初回1死、松嶋文音の一ゴロで、ベースカバーに走る和歌山東先発の麻田一誠(カメラ・岩崎 龍一)
初回1死、松嶋文音の一ゴロで、ベースカバーに走る和歌山東先発の麻田一誠(カメラ・岩崎 龍一)
和歌山東先発の麻田一誠(カメラ・岩崎 龍一)
和歌山東先発の麻田一誠(カメラ・岩崎 龍一)

◆第94回センバツ高校野球大会第1日▽1回戦 和歌山東8ー2倉敷工(19日・甲子園)

 第2試合は和歌山東が、エースの麻田一誠を4つのポジションに就かせる奇策を使って倉敷工(岡山)との延長戦を制した。

 聖地で初の校歌を響かせた。創部12年の公立校・和歌山東が甲子園初陣を勝利で飾った。要所で左腕を投入し、麻田に計4ポジションを守らせる“奇策”で倉敷工打線を翻弄。1―1の11回に春夏通じて延長回最多の7点を奪い、粘り勝った。

 同校OBで同じサイドスローのソフトバンク・津森に憧れる麻田は「打たせて取る投球ができた」と7回まで2安打1失点の好投。しかし、8回1死一、二塁のピンチを招いて米原寿秀監督(47)が動いた。「いい左打者が回ってきたので」と左腕・田村拓翔にスイッチ。「外野だと思っていたら急に『行け!』と」。初めての起用に驚きながらも麻田は二塁に入り、2死からは「打球が飛ばない方向を考えて」という指揮官の“配慮”で遊撃を守った。その後、マウンドと右翼を“1往復”。「投手では絶対抑えるという気持ちで、他のポジションでも(打球を)さばいたろうという気持ちでやりました」。右翼を守った延長10回1死一、二塁では飛球を捕ってから素早く内野に返球し、飛び出していた走者を刺してチームを救った。

 県和歌山商(現・和歌山商)を率いて07年センバツに出場した米原監督は「(采配に)迷いはなかった。うちは何でもありなんで、思い切ったことをやっています。この1勝は大きい」と納得の表情。昨秋の和歌山大会準決勝でも、麻田と2枚の左投手を起用する“必殺技”で夏の全国王者・智弁和歌山を退けた。同戦の前に指揮官が選手を奮起させるために発したスローガン「魂の野球」が定着。初の大舞台でナインは見事に体現して見せた。

 しかし、満足感はない。「初勝利はよかったが、目標は2勝(8強)なんで。そこまで喜びは爆発してないです」と指揮官。和歌山東に快進撃の予感が漂う。(南 樹広)

試合詳細
初回1死、松嶋文音の一ゴロで、ベースカバーに走る和歌山東先発の麻田一誠(カメラ・岩崎 龍一)
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