寺地拳四朗、報道陣だました新スタイルで世界再奪取「心の中で、すみませんと。情報戦です(笑い)」

矢吹正道(左)を攻める寺地拳四朗(カメラ・豊田 秀一)
矢吹正道(左)を攻める寺地拳四朗(カメラ・豊田 秀一)

◆プロボクシング ▽WBC世界ライトフライ級(48・9キロ以下)タイトルマッチ12回戦 〇挑戦者・寺地拳四朗 (3回KO) 王者・矢吹正道●(19日、京都市体育館)

 前王者で同級1位・寺地拳四朗(BMB)が王者・矢吹正道(緑)を3回KOで破り、王座奪回に成功した。矢吹は初防衛に失敗。戦績は寺地が19勝(11KO)1敗、矢吹が13勝(12KO)4敗。

 前王者の挑戦者・寺地拳四朗は初回からグイグイと前に出ると、3回、相手の左ストレートをかわして強烈な右ストレートを打ち込み、王者を沈めた。昨年9月にプロ初黒星で、9度目の防衛を失敗した相手とのダイレクトリマッチで、見事な雪辱。試合後の会見では「もう幸せ、のひと言ですね。うれしすぎます。世界戦を初めてやって勝った時より、うれしいです」と笑顔をはじけさせた。

 会見の一問一答は以下の通り。

 ―涙が出ていた

 「あふれ出ちゃいました。あんなに泣いたのは、初めてじゃないかってくらい。うれし泣きっていうか、わーって声が出ちゃいました。ほんと幸せです。うれしい」

 ―前回と変えたポイントは

 「前回は結構体が浮いていて、重心もぶれたりで。ポイントも取られたので、そこをなくすために重心を落として軸がぶれないように、このスタイルでやりました」

 ―これまでになく、距離も詰めていった

 「不安はありましたよ。でも、練習でやってきて、スパーリングでもうまくいっていた。試合は違うので不安はあったけど(トレーナーの)加藤さんとやってきたことを出すだけだと。後悔しないように、自信を持っていこうと思っていた」

 ―練習から積極的な形をつくってきた

 「あの距離感にいるってことです。前は入り際を狙われたり、遠い距離を狙ってきたので。踏み込まなくても打てる位置から、ハイガードで攻める」

 ―新たなスタイルに迷いはなかった

 「最初のスパーでは不安でしかなかったし、悪かった。これまでガードを上げることが、あまりなかったので」

 ―こんな短期間でスタイル変更を

 「絶対に皆、ビックリすると思っていました(笑い)。加藤さんが指摘したところを微調整していく感じで。微調整、微調整で自信がついていった」

 ―試合前は、これまでのスタイルを徹底と。あれはカモフラージュ

 「心の中で、すみませんと思っていました。情報戦です(笑い)」

 ―チャンピオンでない期間に、その寂しさは

 「人と会うと『チャンピオン』と言ってくれる人がまだいて、そういう時にチャンピオンじゃないのになあと思うことはあった。これからはチャンピオンですって言える」

 ―試合後、矢吹とは

 「強くさせてくれて、ありがとうございましたとは言った気がします」

 ―今後は統一戦か、階級を上げるのか

 「どっちでも、いいっちゃいい。それは相談しながら。特に何も考えてないです」

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