巨人の今村信貴投手が児童養護施設の新一年生にランドセルを贈る「今村ランドセル基金」の贈呈式が18日、オンラインで行われた。
「今村ランドセル基金」は、尊敬する内海哲也投手(現西武)が行っていた「ランドセル基金」の活動を巨人選手として引き継いで19年シーズンから始めた支援活動で、1年目は17個、2年目は18個のランドセルを贈呈してきた。
3年目の今回は、昨季の登板数17に勝利数3を足した数と同じ20個を東京都内の児童養護施設の新一年生に贈呈した。贈呈式では、真新しいランドセルを背負った子どもたちが元気よく登場し、今村は「入学おめでとう。良かったね。友達をたくさん作って楽しい小学校生活を送ってください」とお祝いのメッセージを贈った。
贈呈式後の質問タイムには「ストレッチの仕方を教えて」と聞かれ、「投げる前のストレッチを教えるから試してみて」と肘を伸ばすストレッチを披露。子どもたちがスクリーンの前でまねをすると、「みんな上手にできてるよ」と目を細めた。また「苦手な食べ物を食べる時はどうしますか」との質問には、「僕はトマトが苦手なんだけど、好きなお肉と一緒だと美味しく食べられるよ」とアドバイスを送った。
最後には、3日前に誕生日を迎えた今村に子どもたちから「おめでとうございます。何歳になったんですか?」と質問があり、左腕は「28歳になりました」とはにかみながら答え、和やかに交流は終了した。
今村は「施設で暮らしている子供たちはさまざまな事情で親元を離れ、つらい思いをしている子がたくさんいると聞いています。1試合でも多く登板して、来年も新一年生に笑顔を届けられればと思っています」とコメントした。