新型コロナウイルスに感染し、2週連続で騎乗を見合わせたクリストフ・ルメール騎手=栗東・フリー=が19日復帰し、中京1R・3歳未勝利(ダート1800メートル)で1番人気のローラスノビリス(牝3歳、栗東・庄野靖志厩舎、父ロードカナロア)でいきなり白星を収めた。スッと2番手につけ、4角で鞍上の手が動いたが、残り200メートルで先頭に立ち、アルファカリーナ(2着、福永祐一騎手)以下に3馬身の差をつけて押し切った。国内では2月20日の東京8R(ドゥラモンド)以来となる勝利で、今年31勝目。
2月26日のサウジカップデーで日本調教馬に騎乗してG3で4勝をマークしたサウジアラビア遠征から帰国後、隔離生活中に陽性反応が出たため、5日から13日までの計4日間の開催で騎乗していなかった。
検量室前に引き揚げてきたルメールは久しぶりの実戦に少し疲れた様子だったが、相棒については「ずっと物見していたけど楽勝でした。距離はぴったり。集中すればもっとやれそう」と笑顔で答え、精神面の成長に期待を寄せた。