「2021年度日本映画ペンクラブ賞」表彰贈呈式が17日、都内で行われ「日本映画作品大事典」(三省堂刊)を執筆した山根貞男さんが同賞を受賞した。
三省堂140周年を記念して2021年6月に刊行された「日本映画作品大事典」は、日本映画作品を対象にしたデータベース。100年以上にわたる作品を網羅しており、本書に収録された作品数は19500本に及ぶ。
執筆を担った映画評論家・山根さんは「日本映画ペンクラブ賞ということで、同業の方々が下さったということが何よりもうれしい」と受賞を喜び、「映画監督が賞をもらう時に『一人で作ったわけじゃない』と言うが、この事典もそうで、三省堂の皆さんが頑張ってくれた。彼らと共にお礼を言わせていただきます。ありがとうございました」と感謝を語った。
表彰式では、同クラブ会員が選出したベスト映画を発表。日本映画ベスト1に「ドライブ・マイ・カー」(濱口竜介監督)、外国映画ベスト1に「ノマドランド」(クロエ・ジャオ監督)、文化映画ベスト1に「水俣曼荼羅」(原一男監督)が選ばれた。