JRAは17日、1回福島競馬1週目(9日、10日)の開催を中止すると発表した。16日夜に発生した福島県沖を震源とする地震の影響により、福島競馬場に漏水や壁に破損が見られることから、競馬開催に必要となる施設の点検調査等に時間を要するためとしている。両日については中山競馬及び阪神競馬の2場開催となる。また、来場する利用客の安全面を考慮し、19日から21日までのパークウインズの営業中止及び22日の平日払い戻しも休止する。26日以降のパークウインズ福島競馬場の営業の可否、及び4月16日以降の競馬開催日程については、決定次第発表される。
同競馬場は昨年2月にも福島県沖地震で震度6弱の地震に見舞われ、天井パネルの落下やスプリンクラーが破損したため営業の取りやめを余儀なくされた。10月末に復旧工事を終え、11月6日から21日まで競馬を開催したが、またしても不運に見舞われた。
JRAによると、券売機などの端末の異常は見られないものの通電状況は確認できておらず、漏水がフロアや通路に発生している模様。また昨年2月のような天井の落下は確認されていないが、壁の破損が確認されている。馬場や地下馬道には異常がないと被害状況を説明した。
また、社台サラブレッドクラブやサンデーサラブレッドクラブなどは同日、震源地に近かった宮城・山元トレーニングセンターや福島・ノーザンファーム天栄では人馬ともに無事が確認されたことを公式ホームページで発表した。