楽天・浅村栄斗内野手(31)が15日、オリックスとのオープン戦(静岡)で今季初実戦に臨み、2打数1安打。「まだ2打席しか立ってないですけど、久しぶりでも変化球にも対応できたし、自分のタイミングで振れたのでよかったです」。左肩の違和感でキャンプは2軍で調整していたが、順調なスタートを切った。
持ち味の豪快なスイングから快音を奏でた。3―0の3回先頭。山岡の縦に落ちる初球のスライダーを完璧に捉えた。打球は勢いよく伸びて左翼フェンスを直撃。風が無ければスタンドインという当たりだった。石井監督も打線の“核”が戻ってきたことに一安心。「順調にステップを踏んでいる」と目を細めた。
16日の同カード(静岡)でも2打席立つ予定で18日の中日戦(バンテリンD)からは守備にも就く見込みだ。「今日と同様に投手に(対して)どう反応できるかが一番大事。少しでも状態を上げられるように。あくまでシーズンが大事。今の結果よりは自分のやりたいことを打席の中で表現していければ」と開幕に照準を合わせた。プロ14年目で己のやるべきことは熟知。「3・25」に向けて着実に態勢を整えていく。(長井毅)