◆オープン戦 楽天14―3オリックス(15日・静岡)
オリックス・山岡泰輔が「想定内」の乱調で、開幕ローテーション争いに生き残った。3回1/3で10安打を浴び、オープン戦で自己ワースト7失点。それでも「打たれたことは気にしていない。今までにないような配球だったり、投球を自分で見出せた。いい収穫があった試合でした」と前向きに受け止め、「詳しくは言えないですけど」と口をつぐんだ。
前回登板で1球だったカーブは7球に増やした。2回2死一塁では西川への4球目が99キロを計測。直球とスライダーを軸に35勝を積み重ねた右腕にとっては珍しい。「どれだけ打たれても構わない」と事前に伝えていた中嶋監督は、「やりたいことが、ある程度できたように見えた。全然いいと思う」とうなずいた。
昨年9月に右肘を手術。新たな取り組みには指揮官の助言があったようで「いいきっかけをもらった。かみ合ってくると、もっと良くなってくる」と自信を深めた。開幕ローテは開幕投手大本命の山本と、宮城、この日の2軍戦で7回無失点だった田嶋、山崎福までが当確。奥が深そうなモデルチェンジで、山岡が残り2枠へ食い込む。(長田 亨)