【楽天】ドラ2安田悠馬、球団初の開幕マスク見えた プロ初「猛打賞」で打率3割超え

2回1死二、三塁、安田が右に2点適時打を放つ(カメラ・頓所美代子)
2回1死二、三塁、安田が右に2点適時打を放つ(カメラ・頓所美代子)
ヒーローインタビューでタオルを掲げる安田(カメラ・頓所美代子)
ヒーローインタビューでタオルを掲げる安田(カメラ・頓所美代子)

◆オープン戦 楽天14―3オリックス(15日・静岡)

 楽天のドラフト2位・安田悠馬=愛知大=はオリックスとのオープン戦(静岡)でプロ初の猛打賞をマークするなど4打数3安打2打点の大暴れ。球団史上初の新人捕手の開幕スタメンも見えてきた。

 新人離れした打撃で、またもや安田が強烈なインパクトを残した。まずは1―0の2回1死二、三塁。山岡のチェンジアップを振り抜き一、二塁間を破る2点打。「犠牲フライでもいいという意識でした。いいところに飛んでくれてよかった」と笑みがこぼれた。

 5回先頭では下手投げの中川颯の高めに浮いたカーブに反応し、中前打。追加点の呼び水となった。6回には阿部のスプリットを左前に運んでプロ初の猛打賞。3本の安打はいずれも追い込まれてのもので、いずれもタイプが違う投手への対応力が光った。

 8日のヤクルト戦(静岡)で右翼席に放ったプロ1号がターニングポイントとなった。「余裕が出てきましたし、視野が広がりました」と振り返る。それまでは逆方向への打球が多かったが、右翼方向に強い打球が打てたことが自信につながり、打率も3割8厘にまで上昇した。

 オープン戦であっても捕手としては勝ち星が何よりの栄養剤。「勝てる捕手」を理想に掲げる安田にとって5連勝で首位を走る状況に喜びがこみ上げる。「勝ち続けていることが大事。ちょっとでもチームに貢献したい」。試合後は真っ暗になるまでスローイング練習に励んだ。先輩との差を埋めようと必死だ。

 球団新人捕手では06年河田寿司、07年嶋基宏以来3人目となる開幕1軍は決定的。初の開幕スタメンには、ベテラン炭谷が大きな壁となるが「ずっと目標にしていたので持ち続けたままやっていきたい」と安田。快挙達成へ勢いのまま突っ走る。(長井 毅)

 ◆安田 悠馬(やすだ・ゆうま)2000年3月3日、兵庫・神戸市生まれ。22歳。妙法寺少年野球部で野球を始め、横尾中では軟式野球部。須磨翔風高では甲子園出場はなし。愛知大に進み、大学通算32本塁打。21年ドラフト2位で楽天入団。185センチ、105キロ。右投左打。年俸1100万円。

試合詳細
2回1死二、三塁、安田が右に2点適時打を放つ(カメラ・頓所美代子)
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