日本サッカー協会は15日、オンラインで臨時理事会を開き、所有するJFAハウス(文京区)の売却契約を三井不動産と締結することを承認した。金額は非公表だが、須原貴清専務理事は100億円以上で売却することを明かした。協会の拠点は約1年後をめどに移転する。
協会は2003年に地上11階、地下3階のビルを60億円で購入したが、昨今のコロナ禍、夢フィールド(千葉・幕張)の新設などで、オフィス使用率が20%前後となっていたという。オンラインで会見した須原貴清専務理事は「有効に活用できていない。公益性を持つ団体の責務として、どのように社会に還元していくべきか、考えた時に効率が悪い。使用していないスペースがあり、今後8年間で修繕費用14億円以上かかる。お預かりしている資産を効率的にサッカー発展に使っていくべき」と説明し、「赤字による売却ではない」と強調した。