オープン戦終盤でも、ビッグボスは秘密兵器テストだ。日本ハムの育成・姫野優也投手(24)が16日の西武戦(ベルーナD)で先発することが14日、明らかになった。1軍戦初登板となる156キロ右腕は、1イニングを予定。15日の同戦を除くと開幕まで4戦しかない最終段階だが、新庄剛志監督(50)の「試したい」という意向で「BOSS組(2軍)」からの招集が決まった。
姫野は昨年5月に強肩を生かして外野手から投手へ転向。転向初戦でいきなり154キロをマークして注目を浴びた。昨季は下半身に故障も抱えていたが、春季2軍キャンプでは評論家として訪れた藤川球児氏=スポーツ報知評論家=にブルペンで助言も受けていた。武田投手コーチは「(指揮官が)早く1イニングを見てどっちが合っているか見たいんじゃないですか。150以上出るから、先発か抑えか中継ぎかテストみたいな。背番号も3ケタですし、これからの段階があるので」と説明。先を見据えての「御前投球」となる。
指揮官はオープン戦でここまで23投手を起用している。スター発掘へ、ビッグボスは目を輝かせて背番号「161」の投球を見つめる。(田中 哲)
◆姫野 優也(ひめの・ゆうや)1997年4月2日、大阪・枚方市生まれ。24歳。中学時代は枚方ボーイズでプレー。高校は天理高を1年時に中退し、大阪偕星学園高へ編入。3年夏は甲子園に出場した。2015年ドラフト8位で日本ハムに入団。20年オフに戦力外通告を受けて育成契約を結び、21年5月に外野手から投手へ転向。昨年はイースタン・リーグで6試合に登板し0勝1敗、防御率1・50だった。184センチ、93キロ。右投右打。今季年俸440万円。