【センバツ】クラーク・辻田旭輝、ど根性で九州国際大付にリベンジだ 明治神宮大会初戦では敗戦…18日開幕

全国初勝利へ闘志を燃やすクラーク・辻田
全国初勝利へ闘志を燃やすクラーク・辻田

◆クラーク ・辻田旭輝投手兼内野手(新3年)

 第94回センバツ高校野球大会(18日開幕、甲子園)に出場する新3年の好投手にスポットを当てる連載の第2回はクラーク(北海道)の辻田旭輝。“ど根性”で初出場の切符をつかんだ最速148キロ右腕は、初日(18日)の第3試合で九州国際大付(福岡)と対戦。昨年11月の明治神宮大会初戦で敗れた宿敵へのリベンジに燃えている。

 辻田の思いは届いた。「九国ともう一回やりたい」。この冬、毎日のように口にし続けてきた言葉だ。自信を持って臨んだ昨年の明治神宮大会初戦。新2年“四天王”の一人で左の大砲・佐倉侠史朗内野手を擁する九州国際大付と激突した。佐倉は二ゴロ、三振、四球と2打数無安打に封じたものの、5回途中6安打4失点でKOされた。結果もそうだが、花巻東・佐々木ら下級生に集まる注目も、闘争心に火をつけた。

 「1学年下に注目が集まっているのが悔しい。悔しさを甲子園でぶつけるために練習してきた」

 昨秋は秋季全道大会で初優勝。その中心は1番を背負う左腕・山中とチーム最長身182センチの本格派・辻田の二枚看板だ。辻田は背番号3ながら、準決勝(東海大札幌)を1失点完投、決勝(旭川実)でも先発。球種は直球とスライダーのみでも、奪三振率は12・82をマークした。

 ど根性でセンバツ切符をつかんだ。全道大会前日にシートノックで右手中指を負傷。爪がはがれ激痛が走った。「5ミリぐらい(爪が)浮き上がってしまって…」。だが1、2回戦で山中が右腕の負傷をカバーするように2戦連続完投。辻田は燃えた。「アドレナリンだけでいった」と血がにじむ爪と腫れ上がった指でマウンドに立った。小学4年時、試合前日に友人と遊んでいる際、同じ右手中指に“栗”が突き刺さったが「パンパンに腫れてたけど出場した。弱い気持ちじゃいい選手にはなれない」。気持ちの強さは半端じゃない。

 神宮大会は高めに浮いた球を痛打された。冬場は制球力と、佐倉を三振に仕留めたフォークの改良に着手。3月の対外試合でもイニング数を超える三振を奪っている。恩師の佐々木啓司監督(66)は、監督・部長として駒大岩見沢を春夏12度甲子園に導き、昭和、平成で勝ち星を挙げてきた名将。「監督さんの3元号勝利も、クラークの全国初勝利も懸かってる。とにかく初戦、リベンジしたい」。巡ってきたチャンスを、今度こそものにする。

(堀内 啓太)

 ◆辻田 旭輝(つじた・あさひ)2004年5月13日、北海道生まれ。17歳。5歳から文京台サウスジュニアで野球を始める。大麻中では岩見沢リトルシニアに所属し、3年時に投手でシニア東日本選抜出場、MCYSA全米選手権大会日本代表で優勝。高校では1年秋からベンチ入り。182センチ、80キロ。遠投110メートル。右投右打。

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