◆オープン戦 広島1―4日本ハム(12日・マツダスタジアム)
日本ハム・万波中正外野手(21)が、1点リードの8回先頭で迎えた4打席目に、中堅バックスクリーン左に、12球団単独トップのオープン戦5号となるソロ本塁打を放った。3日のヤクルト戦(札幌D)から7試合連続安打で、6日の巨人戦(札幌D)から5試合連続打点。成長著しい4年目、21歳の勢いが止まらない。
勢いは止まらない。万波は体勢を崩されかけながらも、中堅左にぶち込んだ。1点リードの8回先頭。藤井の132キロフォークにタイミングをずらされたが、構わず振り抜いた。7戦連続安打、5戦連続打点となる、12球団単独トップの5号ソロ。「いろいろ考えたりしながらやってるのが、今のところいい方向に表れているかなと思います」とうなずいた。
横浜高の先輩でもある“近藤監督”の1番起用に応えた。3打席目までは2三振を喫するなど無安打。近藤から「こういうときの4打席目が大事」と助言をもらい、集中力を高めた。「シーズン中も打撃内容がすごく悪い日も、もちろんある。そういった中で、終盤で1本ホームランが出たのはすごくよかった」。唯一の安打が、試合を決める値千金弾となった。
オープン戦は10試合で5本塁打11打点、打率4割。オープン戦のタイトルも近づくが「ほかの人と争うみたいな余裕はまだない。自分と向き合ってやっていった結果が、そういうタイトルにつながったらうれしい」と気を引き締めた。(安藤 宏太)