◆オープン戦 ヤクルト11―5ソフトバンク(12日・神宮)
ヤクルト高卒2年目捕手の内山壮真が2安打3打点と存在感を示し、開幕1軍へギアを上げた。初回、右前に勝ち越し打を放つと、3回には2点二塁打を放った。
打撃でアピールを続ける一方、守備では勉強不足を痛感した。「知識を増やしていけば、もっといい配球や攻め方ができる」。石川との年齢差23歳のバッテリーを形成。石川は序盤から制球が定まらず、ボールが先行した。先頭打者を打ち取ったところで、19歳の捕手へ歩み寄った。
配球に関する意見をもらった内山壮は「たくさん球種があるので(リードが)難しい。アドバイスをもらって修正しながら、いい配球ができたと思う」と収穫を口にした。初回に四球が絡み、暴投で先取点を許したが、2回以降は修正。5回途中を2安打2失点にまとめた。
高津監督は「まだ安心して投げられるキャッチャーではない。でも、ベテランと組んで勉強するのもひとつ」と期待を込めた。正捕手の中村が下半身の張りで離脱しており、開幕1軍の可能性も十分にある。与えられたチャンスを生かし、レベルアップを図る。(森下 知玲)