女子飛び込みで世界選手権(6月、ブダペスト)代表に決まっている金戸凜(セントラルスポーツ)が12日、日大水泳部の入部式に出席した。目黒日大高では3年間通信制だったという金戸は「毎日学校に通うのが3年ぶり。まずは、お友達をたくさん作りたいです。高校の時はあまりお友達を作れなかったので、そこが楽しみです」と新たな生活に胸を躍らせた。
祖父母と両親が五輪選手の飛び込み一家。1988年ソウル五輪から3大会出場の父で、コーチでもある恵太さんと姉の華さんは、日大卒業生。兄の快も在籍している。金戸は「ここが一番、競技をする上でいい所だと思って。やっぱり競泳さんのすごさは聞いているので、飛び込みも(水泳部に)2人しかいないですけど、負けていられないなと思いました」と語った。
親子3代での出場を目指した昨夏東京五輪は、右肩の度重なる亜脱臼もありかなわず。落選後に手術を受け、昨年9月の日本選手権では女子3メートル板飛び込みで初優勝を飾った。24年パリ五輪出場を目指す中、世界選手権では三上紗也可(日体大)と3メートルシンクロ板飛び込みに出場する。金戸は「一人ではなく二人で頑張る種目。紗也可ちゃんと切磋琢磨(せっさたくま)していきたいと思います」。24年パリ五輪での夢舞台に向けても「国内の大会で済むような選手になりたくない。もっと高みを目指して、頑張っていきたいです」と力強く語った。