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維新・梅村みずほ氏が酒田市の中1女子いじめ問題を追及 アンケート取り違え「看過できない」

答弁する末松信介文部科学相
答弁する末松信介文部科学相

 参院予算委員会が11日、国会内で行われ、日本維新の会・梅村みずほ氏が、昨年2月に山形・酒田市の当時中学1年の女子生徒がいじめを受け校舎の4階から飛び降りて亡くなった件について文部科学省に問いただした。梅村氏は「事件後、学校側は遺族に十分な説明をすることなく、1か月以内に調査を終了しています。遺族は調査を継続してほしいと希望したものの、新しい事実が出てこない限りは調査ができないと断られている」といじめに関するガイドラインについての疑問を投げかけた。

 文科省の担当者は「学校が調査を短期間でやってしまうケースがある。ガイドラインにおいては、学校が可能な限り、自らの対応を振り返り検証することは必要と示しているため、文部科学省としてはガイドラインの周知徹底に努め、それに沿った対応をしていただきたいと考えている」と答弁した。

 さらに梅村氏は、学校側が女子生徒が答えていた校内アンケートを取り違えて教育委員会に報告していたことを指摘。「説明では、作業ミスだとされているが、生徒自身が生前いじめがあったと答えていたアンケートが、いじめはなかったと答えたアンケートになっており看過できません」と述べ、作業ミスという軽い言葉で終わらせてはいけないと主張した。

 これを受けて末松信介文科相は「ご指摘の通り、取り違えが起きていたと聞きました。大変遺憾。事案の全容解明、対処、発生防止が計らえるよう適切な調査が行われることが重要だと思っております」と再発防止に徹すると説明した。

 梅村氏は、女子生徒の小学4年生の妹が傍聴席にいることを明かし「彼女は調査委員会の対応に苦しむ両親もみてきている。あの小さな体にどんな思いを抱いているのか、私たちには想像すらおよびません」と強く訴えた。

 松野博一官房長官は「大変痛ましく、起こってはならないこと。経緯を明らかにしなければならない。いじめ防止対策が適切に実施されるよう取り組みたい」と話した。

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