◆オープン戦 阪神―広島(9日・甲子園)
5回から登板したドラフト1位の黒原=関学大=は真っすぐの威力がある。ロハスのヒットと自らの暴投でいきなり自ら無死三塁のピンチを招いたが、その後は150キロに迫る速球で、小野寺、坂本らを差し込んでいた。フォークの精度がいまひとつだったが、変化球がきっちり制球できるようになれば、貴重な戦力になるはずだ。
広島の4番に座った末包=大阪ガス=はパンチ力があって、おもしろいね。1打席目のカーブをとらえた中飛、2打席目の右翼線二塁打と内容も良かった。課題を挙げるなら、真っすぐへの対応になる。6回2死の第3打席では湯浅の速球に完全に立ち遅れていた。プロのスピードに慣れてくれば、将来的にクリーンアップを任される可能性はあるのではないか。(スポーツ報知評論家・福本豊)