【金子恵美の本音】「防衛」国民全員が真剣に考える時期

スポーツ報知
金子恵美

 令和の時代になってロシアがウクライナに侵攻するという信じられない事態が起こっています。独善的で一方的な侵略戦争に驚きを隠せません。

 そんな中、わが国では国会で本件に対する非難決議案が採択されました。ただ、れいわ新選組の国会議員が反対し、全会一致での決議とはなりませんでした。形式的な決議だけでは意味がないという彼らの主張ですが、本来は全会一致という強い日本の意思を示すことが望ましかったと考えます。

 岸田首相は決議後、避難民の受け入れや、防衛装備品の供与など現実的な具体策を表明しており、結果的に形式的な対応にはなっていません。岸田首相は外務大臣としての豊富な経験があり、その間の外交成果について目立ったパフォーマンス的な事はされてきませんでしたが、慎重かつ確実な外交を行ってきた方です。一国の首相となられて、その慎重さと経験が発揮される局面と言えるでしょう。

 今後本格化させる議論として、国家安全保障戦略、防衛計画大綱、中期防衛力整備計画の「安保関連三文書」の改定が注目されています。年内をめどに防衛体制のあり方を見直す動きが、今回のロシアによるウクライナ侵攻を受けてさらに加速することが予想されます。

 わが国として注視し、危惧しなければならないことは、東アジアにおける同様の「力による一方的な現状変更」です。すでに中国や北朝鮮の権威主義的、独裁主義的体制が拡大している東アジアの安全保障環境は、ロシアの侵攻とその結果次第で大いに変わってくることが予想されます。

 自国をどう防衛するのかを国民一人ひとりが真剣に考える時期にきています。これからの日本の防衛体制がどこまで整備されていくのか、どこまで踏み込んでいくのか、皆さんにも今後の議論を注視してもらいたいと思います。(元衆議院議員・金子恵美)

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