◆オープン戦 阪神2―8楽天(5日・甲子園)
岸が開幕ローテ入りを当確にさせる好投を披露した。今季2度目の実戦登板で、4回1安打無失点。「全体的に良かった。特に真っすぐが前回よりコースに投げ分けできた」と納得の表情を浮かべた。2月26日の前回登板(対ヤクルト・浦添)では、3回無安打無失点。好調をキープし続けている。
12球団最強ローテも夢ではない。このままいけば、岸は2戦目の26日・ロッテ戦(楽天生命)での先発が濃厚。石井監督が「(先発の)柱として期待してるので、期待に応えてほしい」と話す開幕投手大本命の則本とともに、実績十分の2人で開幕ダッシュ成功を目指す。
2カード目のオリックス戦(京セラD)は、初戦でエース・田中将の先発が有力。2年目の早川がその後に続くと予想され、裏ローテにもエースと若手ナンバーワン左腕という、屋台骨にふさわしい2人が構える構図となる。
もちろん、残り約3週間で順調に調整を積むことが条件だが、表裏両方にエース級を2人ずつ配置する盤石のローテーションを組むことができれば、他球団にとっては脅威。13年以来2度目の日本一へ、開幕からのロケットスタートが現実となる。(北川 栞)