【センバツ】日大三島・松永陽登、エース兼4番の二刀流で甲子園1勝導く…38年ぶりのセンバツ

紅白戦で力強い投球を見せる日大三島・松永
紅白戦で力強い投球を見せる日大三島・松永
紅白戦で強烈な当たりを放つ日大三島・松永
紅白戦で強烈な当たりを放つ日大三島・松永

 センバツ高校野球大会(18日開幕、甲子園)に出場する日大三島のエース兼4番・松永陽登投手(2年)は、投げては最速140キロ、バットでも昨秋東海大会準決勝で満塁弾を放り込むなど抜群の勝負強さを誇る。昨秋から4キロの体重増に成功するなどパワーアップした大黒柱が38年ぶりの甲子園1勝へ導く。チームはきょう4日、オンラインで行われる組み合わせ抽選会に臨む。

 やるべきことは分かっている。日大三島・松永は「(出場が)決まってから雰囲気も厳しくなったし、実感が湧いてきた。打席やマウンドに立つイメージをつくりながら練習できています」とうなずいた。最近では高校野球界でも珍しくなった「エースで4番」。重責を担う男は「打者としてはホームラン、投手としては打ち取るピッチングで貢献したい」と口元を引き締めた。

 昨秋はまさに大車輪の活躍を見せた。投げては公式戦全11試合に登板し、10試合に先発。8完投をマークした。87回2/3で被安打66、自責24で防御率2・46と抜群の安定感を誇った。今冬は「直球の質を上げる」と決意し、フォームを微調整してきた。これまでひっかくようにしていた左手を捕手に向けたまま投げ込むスタイルに変更。「シュート回転しなくなったし、空振りが取れるようになった」と成果は着実に出ている。

 バットでは39打数で2本塁打を含む20安打、5割1分3厘、18打点と打ちまくりチーム3冠の成績を残した。「体重を増やしたい」と1日5、6食の食トレに励み朝練後や休み時間もおにぎりにかぶりついた。4キロほど体重が増し「打球の飛距離が変わった」とサク越えを連発している。

 中学時代は内野手。永田裕治監督(58)と出会って本格的に投手を始め、今や憧れるエンゼルス・大谷のように投打でチームを引っ張る存在にのし上がった。「自分の役割は大きいけど活躍できれば勝利につながる。楽しみながらやりたいと思います」。日大三島が誇る二刀流が、甲子園でも主役をさらう。

(武藤 瑞基)

 ◆松永 陽登(まつなが・はると)2005年1月18日、神奈川・小田原市生まれ。17歳。小学2年時にTSCファイターズで野球を始め、秦野シニアを経て日大三島入り。180センチ、82キロ。右投左打。

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