ホクレン農業協同組合連合会は3日、女子陸上部を23年3月末で解散すると発表した。会見に出席した渡辺省三管理本部長は「コロナ禍に伴う北海道農業への影響が大きく、近年は新規参入チームが多く補強が困難になったため」と理由を説明した。
87年に創部し、08年北京五輪5000メートル、1万メートル代表など出産後に活躍した赤羽有紀子さんが所属。08年全日本実業団対抗女子駅伝で3位、05と09年の東日本実業団女子駅伝で2位に入ったが、近年は低迷。現在は16年世界ハーフマラソン代表で今年の名古屋ウィメンズ出場予定の清水美穂ら選手6人となっていた。
男子1万メートルなどの元日本記録保持者で、92~03年に監督、総監督を務めた布上正之氏(88)は「道産子選手の受け皿、北海道を元気にするという理念で歴史を積み上げてきただけに残念。成績不振と補強難の悪循環が響いたように思います」と無念の表情を見せた。