「スーパー高校生」佐藤圭汰が今春、駒大に入学 大学陸上・駅伝の枠を超える逸材

スポーツ報知
洛南高の佐藤圭汰

 1500メートル(3分37秒18)、3000メートル(7分50秒81)、5000メートル(13分31秒19)と3種目の日本高校記録を持つ「スーパー高校生」佐藤圭汰(京都・洛南高3年)が今春、駒大に入学する。大学陸上・駅伝界の枠を超えて、世界で戦える可能性を秘める。

 2月27日に福岡・海の中道海浜公園で開催された日本陸上競技選手権大会クロスカントリー競走では、U20(20歳以下)のカテゴリーではなく「飛び級」でシニア男子10キロに挑戦した。並み居る実業団ランナー、大学生ランナーを相手に互角以上に戦い、見事に8位に入賞を果たした。

 佐藤は早生まれ(2004年1月22日)のため、大学2年の12月末までU20(20歳以下)のカテゴリーに入る。1500メートルと3000メートルはすでにU20日本記録。今後、5000メートル(13分25秒87、吉居大和)、1万メートル(27分59秒32)のU20日本記録更新の期待がかかる。

 私が初めて佐藤の走りをナマで見て、直接に取材をしたのは約1年前の高校伊那駅伝だった。

 1、2年生が参加し、春の高校駅伝日本一決定戦と位置づけられる大会で、洛南は2時間7分38秒の大会新記録で初優勝した。エース区間の最長4区(9・1キロ)。首位の福島・学法石川と32秒差の2位でタスキを受けた佐藤は同区間の日本人最高記録を更新する25分31秒の区間賞で首位に立ち、優勝に貢献した。

 下り基調の区間といえども、9・1キロを25分31秒は速い。同じペースで残り0・9キロを走った場合、10キロ換算は驚異の28分3秒。それでも、レース直後の佐藤は冷静だった。「トップに立ち、優勝できたことは良かったです。ただ、個人としては25分12秒の区間記録を出したかったです」。ケニア人留学生のポール・カマイシ(広島・世羅)が持つ区間記録に届かなかったことに悔しさをにじませた。

 「2021年の目標」を質問すると、佐藤は即答した。

 「1500メートル、3000メートル、5000メートルで日本高校記録を更新することです」

 冒頭に記した通り、佐藤は「2021年の目標」を見事に有言実行した。

 「将来的な目標」についても佐藤は明確に話した。

 「5000メートルと1万メートルでオリンピックや世界選手権で戦いたい。その過程で箱根駅伝にも出場して頑張りたい、と思っています」と落ち着いた口調で語った。さらに「5000メートルでは日本人で初めて12分台を出したいですね」。大迫傑が持つ5000メートルの日本記録(13分8秒40)を超える大台突破にも意欲を示した。

 「将来的な目標」も「2021年の目標」と同様に有言実行させる可能性は十二分にある。

 東京五輪3000メートル障害7位入賞の三浦龍司(順大2年)は洛南高の2学年先輩。2019年の全国高校駅伝では当時3年の三浦が1区(区間21位)、当時1年の佐藤が2区(区間賞)でタスキをつないだ。今春、入学する駒大には昨年12月に日本歴代2位&日本人学生新記録の27分23秒44で走破して、今夏のオレゴン世界陸上の参加標準記録(27分28秒00)を突破した田沢廉(3年)がいる。「世界」を見据える環境で育ち、今後も「世界」を見据える環境で過ごすことは佐藤にとって大きなプラスだ。

 気象条件やレース展開が合えば、1500メートル(3分35秒00)、あるいは5000メートル(13分13秒50)でオレゴン世界陸上の参加標準記録を突破する可能性はある。1年前、佐藤が「将来的な目標」に掲げた世界挑戦は、早ければ今夏になる。(竹内 達朗)

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