デビュー7年目を迎える藤田菜七子騎手=美浦・根本康広厩舎=が3月2週目から一時的に拠点を栗東に移して勝ち星増産を狙う。「関西とのつながりを増やしたいし、チャレンジしてみたい」と明かした。期間は2~3か月間となる見込みで、美浦への“復帰”は定めずにその時のタイミングを見て決めるという。
菜七子は2016年にデビューし、16年6勝、17年14勝、18年27勝、19年43勝と右肩上がりに勝ち星を重ねてきたが、ここ2年は負傷などもあって勝ち星を減らしている。さらに今年もまだ1勝と苦闘が続いている。所属元の根本調教師は「武者修行? そういう形ですね。本人も今のままではダメだと判断したんだと思います」とコメントした。
ベースを通常の美浦から一時的に栗東に移し、調教にまたがることで自身のネットワークを広げる意図がある。また、自身が参戦を予定する中京には関西馬の出走が多く、日頃からコンタクトをとって、レースにつなげるという狙いも含まれている。