◆オープン戦 巨人1―3広島(26日・那覇)
テンポよく、打たせて取った。今村はストライクゾーン内で攻めきった。7回から登板し、3回を1奪三振無失点。「直球でファウルだったり、詰まらせたりできている」とうなずいた。8回には安打で許した走者をけん制で誘い出して刺した。周囲が見えているのも、状態の良さを物語った。
微調整が奏功している。自主トレをともに行った西武・内海投手兼任コーチから投球に「怖さがない」と助言を受けた。右足を上げた後に間を取らず、すぐに投げるフォームへ変更。躍動的な動きが直球の球威につながり、より変化球も効くようになった。
これで今季はここまで宮崎キャンプでの紅白戦、那覇キャンプでの練習試合を含めて実戦4試合計7イニング無失点を続けている。原監督も「相変わらずいいね。自分を出せた時には、相手は嫌がっている投手だから」と高評価を与え、先発ローテ争いに加わっていると明言した。「しがみついて頑張りたい」。背番号26が、目指す場所へ着実に近づいている。