【楽天】ドラフト1位・吉野創士 曲げない信念、貫く「ねじり打法」・・・若鷲チェック

スポーツ報知
楽天のドラフト1位・吉野は「ねじり打法」でプロの世界を生き抜く(球団提供)

 スポーツ報知では、昨年のドラフトで加入した新人6選手(1月末に手術を受けたドラフト3位・前田銀治外野手と育成3選手を除く)を随時、紹介する。第4回は、ドラフト1位・吉野創士外野手(18)=昌平高=。高校通算56発の逸材は、近未来の大砲候補として期待が寄せられる。小学1年時から「変わっていない」という「ねじり打法」を貫き、一流選手への階段を上っていく。

 実りの多い1か月となった。プロ初のキャンプを2軍で過ごした吉野は日焼けして精悍(せいかん)さが増した顔つきで「先輩たちと野球をやることは緊張感もありながら、楽しく野球ができています」と充実感を口にした。

 チーム待望の右の大砲候補は、1月初旬の新人合同自主トレは腰の違和感により別メニュー調整となった。キャンプもリハビリ組で体幹やウェートトレを中心に行い、プロで戦える土台づくりに励む一方で、首脳陣の勧めもあって、外野手登録ながら三塁の守備に挑戦中だという。「いつでも守れるようにしておけば、試合でも使ってもらえる機会もあるのと思うので練習しています」。これまでに感じたことのない新鮮な気持ちで特訓に励んでいる。

 2軍であっても多くの学びを得ることができた。目を見張ったのが、憧れを抱く浅村や茂木の打撃練習だった。「どこのボールを打っても同じコースに同じような打球が飛ぶのはすごいなと感じました。それだけミートポイントや、バットの入射角度を計算して振っているんだろうなと思った。1軍の高いレベルのなかで戦っている選手の打撃を見ていると、やっぱり1軍だなと」。1軍の主軸を打っている先輩たちに尊敬の念を抱くと同時に、自身とのレベル差を痛感した。

 「自分は粗削りじゃないですけど、まだ波がある選手。波をなくして、常に平行な打撃ができる選手になりたい。一流の選手の打撃を見て学ばせてもらいたいですね」と、さらなる成長を約束。スター街道を歩むためにも、身近な手本から技術を貪欲に吸収していくつもりだが、「コーチに言われても、自分の持ち味は変えたくないですね」という曲げない“信念”もちらつかせる。

 小学1年で野球を始めた。体が小さいながらも「どうやったらボールが遠くまで飛ぶのか」と考え、試行錯誤していた吉野少年は現在の打撃フォームの原型にたどり着く。背番号が投手に見えるくらいまで上半身をねじるテイクバックの取り方からボールを捉えにいく「ねじり打法」だった。

 周囲が「プロ1年目の巨人・坂本に似ている」と話すフォームを武器に高校通算56本塁打をマークするに至った。「ねじっちゃえば、その反動で飛ぶかなと。遊び半分だったんですけど、飛んだのでそれで固定しましたね。昔から変わってないです。ねじりが浅いと調子が悪い」と、今でも「ねじり」が好不調のバロメーターになっている。

 プロでは日本ハム・達、ソフトバンク・風間、DeNA・小園ら同世代のドラ1たちとの対戦を心待ちにする。「甲子園に出た投手の球はどんなものなのかやってみたい。同じ高卒で1位で入った人たちなので。投手と野手で違いますけど、対戦した時は負けたくない」と言い切った。ライバルたちと火花を散らすシーンを思い描きながら、まずは4月下旬の2軍戦デビューへ鍛錬の日々を送る。(長井 毅)

 ◆吉野 創士(よしの・そうし)2003年10月27日、千葉・浦安市生まれ。18歳。舞浜フェニックスで野球を始め、6年時に千葉ロッテマリーンズジュニアに選出。中学時代は東京城南ボーイズでプレー。高校通算56本塁打。186センチ、78キロ。右投右打。年俸920万円。

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