北京五輪で銀メダルを獲得したカーリング女子日本代表「ロコ・ソラーレ」の地元・北見市が、カーリング特需に沸いている。
市は開幕前1月31日より「ふるさと納税」返礼品としてロコ・ソラーレグッズ(ステンレスタンブラー&ハンドタオルセット=寄付金額1万円)をスタート。当初1日1~4件だった申し込みは、決勝初進出から一夜明けた2月19日が44件、銀メダル獲得の20日が48件と10倍以上に増加した。市の担当者も「ここまで増えるとは。残りは300セットを切ってしまいました…」と、うれしい悲鳴をあげる。
「カーリングのまち」を掲げる市にとって認知度アップはもちろん、寄付金が次世代育成につながることも喜ばしい。全国から応援メッセージとともに集まった寄付金は、小学校の授業や競技施設充実などカーリング振興と発展に活用される。「4年に一度のブームでなく文化として残したい」と奮闘するメンバーにも、“ウィンウィン”の構図だ。
地域活性化に貢献するチームへ、市は銅メダルを獲得した18年平昌五輪後の「市民特別栄誉賞」に準じるような表彰も検討する。当時行った大がかりなパレードなどは難しくとも、オミクロン株まん延状況を見極めながら、市民と何らかの形で関われるセレモニーや報告会も前向きに考えているという。21日に帰国し隔離中のロコ・ソラーレ。フィーバーはまだまだ続きそうだ。