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将棋現役最年長74歳の桐山清澄九段の引退決定「目標の1000勝に届かず残念」

スポーツ報知
第35期竜王戦5組昇級者決定戦で敗れ、引退が決まった74歳の桐山清澄九段(日本将棋連盟提供)

 将棋の現役最年長棋士・桐山清澄九段(74)が22日、大阪・関西将棋会館で指された第35期竜王戦5組昇級者決定戦1回戦で、後手の伊奈祐介七段(46)に118手で敗れ、規定によって引退が決まった。

 桐山九段は2020年度に、原則では60歳で定年のフリークラス棋士となったが、当時から同5組で2年連続、残留を決めてきた。しかし延長期限も今期まで。来期は4組以上にいなければ竜王戦に参加できないが、3位入りのトーナメントの初戦で敗れ、現役引退が決定した。次戦の残留決定戦が最後の対局となる。

 桐山九段は1966年4月1日付で、18歳で棋士に。84年度の棋王戦で初タイトルを獲得。86年度前期から87年度前期まで棋聖を3連覇した。竜王、名人、叡王、王位、棋聖のタイトル6期に輝いた豊島将之九段(31)の師匠。通算成績は996勝957敗。特別将棋栄誉賞となる史上10人目の1000勝にはわずかに届かなかった。

 桐山九段は終局後、「今まで現役を続けて来られたのは、ありがたいこと。ただ、目標としていた1000勝を達成できなかったことが残念です」。半世紀以上も支えられた将棋ファンに向けては「長い間、応援していただいてありがとうございます。私なりに精いっぱい戦ったが、思うような将棋が指せなかったのは申し訳ない」と話した。

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