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カーリング史上初の五輪決勝進出…“伝道師”小林宏さんの命日に決めた

スポーツ報知
故・小林宏さん(2014年撮影)

◆北京五輪 ▽カーリング女子(18日・国家水泳センター)

 準決勝が行われ、世界ランク7位の日本代表で、18年平昌五輪銅メダルの日本代表ロコ・ソラーレは、前日に1次リーグ最終戦で敗れた21年世界選手権女王スイスを8―6で破り、リベンジを果たした。史上初の決勝進出を決め、日本の過去最高成績となる銀メダル以上が確定した。英国との決勝戦は20日、日本時間午前10時5分に行われる。

 決勝進出決定後、カーリング関係者が続々とSNSで喜びを表した。そんな中、SC軽井沢クラブの西室淳子が「今日は小林宏さんの命日だったのか」とツイートした。

 小林宏さんは日本カーリングの第一人者。アルベールビル五輪の代表監督、長野五輪の競技委員長を務め、05年に自費で国内初の民間運営カーリング場「Curlplex Fuji」を開設した。16年2月18日に68歳で亡くなった。

 そんな小林さんが最も知られているのがカーリングの伝道師としての一面。チーム青森が出場したトリノ五輪で、熱すぎる解説が大きな話題となった。「ギブアップ」でなく相手をたたえる「コンシード」という単語をお茶の間に紹介。相手チームの好プレーも分け隔てなくたたえるカーリング精神を伝え「イエス!イエス!」と選手と一緒にコールしたり、バンクーバー五輪ではスーパーショットに興奮し「This is curling!」と絶叫した。小林さんの情熱あふれる解説は数多くのカーリング・ファンを生み出した。

 生涯スポーツとしてのカーリング普及に尽力していた小林さん。命日に日本が史上初の五輪決勝進出を決めた。天国で喜んでくれているに違いない。

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