J2大宮の元日本代表GK南雄太が17日、オンライン取材に応じ、42歳で迎えるプロ25年目のシーズンへ抱負を語った。
98年に静岡学園高から柏でプロ入りから25年目を迎え、「この年齢までサッカー選手でいることは目標にすらしてなかった。若い時の自分に言ったらビックリすると思う」とニヤリ。今季に向けて「あまり目標は立てないようにしている。1試合1試合を大切に戦うのが目標。そこに全力を尽くしたい」と力を込めた。
昨夏に横浜FCから大宮へ期限付き移籍し、今季は完全移籍。19日の開幕戦は、J1から降格した古巣・横浜FCといきなりアウェーで対決する。「最初、仕組んだのかなと思った。まさか三ツ沢で開幕戦を横浜FCとは…何か意図があるのかと思った」と笑いつつ、「何よりもやりがいのある舞台。横浜FCは強いだろうし、自分が仕事する機会は増えると思う。とにかく楽しみ。大宮の一員として、いつも通り勝ちにいきたい」と必勝を誓った。
対戦が楽しみな選手はMF齋藤功佑といい、「一緒によくご飯にも行ったし、すごく良い選手。彼とは横浜FCで長くやったので楽しみ」。さらに「(中村)俊輔くんとまたピッチでやれたら最高だと思う」と1歳上のレジェンドの名前も挙げ、練習などでシュートの軌道は把握しているが「分かってても取れないんで、俊輔くんのは…」と苦笑いを浮かべていた。
チームは今季、就任2年目の霜田正浩監督の下でJ1昇格を目指す。南は柏時代の05年、横浜FC時代の19年とJ1昇格を2度経験したベテラン。42試合の厳しいリーグ戦のポイントについて「(シーズンの)最初の半分くらいで真ん中より上にいて、シーズン中盤から終盤に勝てるチームが上がると思う。結果は大事だけど、勝っても負けても一喜一憂せずに自分たちのやることを信じて進んでいって、結果に表れた時にチームの強みが出る」と強調した。
大宮では、今月8日から15日に合計9人の選手が新型コロナウイルスの陽性判定を受けた。守護神は「これだけ出るのは予想もしてなかったし、つらいところではある。9人いないのは残念だけど、自分たちがやってきたものをしっかり出せるようにしたい」と決意を語った。