日本代表ロコ・ソラーレを何度も助けた「言葉の力」…日本女子ナショナルコーチ・JDリンド氏はこんな人

リンドコーチ
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 北京五輪カーリング女子の日本代表「ロコ・ソラーレ」を支えてきた人たちがいる。日本女子のナショナルコーチを務めるジェームス・ダグラス・リンド氏(36)こそが、日本女子を世界トップクラスの強豪国へと押し上げた立役者である。(取材・構成=小林 玲花)

 北京五輪で奮闘するロコを支えるイケメンがいる。日本のナショナルコーチを務めるジェームス・ダグラス・リンド氏。選手からは「JD」(以下、JDコーチ)と呼ばれて愛され、日本女子カーリング界の強化において、欠かすことのできないキーパーソンだ。

 JDコーチは、カーリングの本場・カナダで、選手としてはジュニアのカテゴリーで活躍し、その後、指導者の道に進んだ。2007年には世界ジュニアでチームを優勝に導くなど、コーチとして実績を積み重ねた。

 転機は2013年7月。北海道のトップ選手の強化を目的としたプロジェクト「北海道女子カーリングアカデミー」のため初来日した。3年間に渡り指導し、16年3月にはロコ・ソラーレが、男女通じて初の世界選手権銀メダルなど好成績を収めた。「日本人とのコミュニケーションの取り方を非常に大事にしてくれる。選手たちの評価が非常に高かった。よく話を聞いてくれるし、(相手が)1番受け入れられる言い方をしてくれる」と日本協会関係者。優しい人柄も魅力だ。

 指導実績を買われ、プロジェクト終了後に女子日本代表のナショナルコーチに就任。戦術も多彩で、選手からの信頼も厚い。そして、国際大会を常にともにしてきたロコの選手たちは、JDコーチが持つ“言葉の力”に何度も助けられてきた。

 18年平昌五輪直前には、「知らず知らずのうちにかかってくるプレッシャーがあった」と不安を抱えた吉田知に「そういう部分も含めて五輪までの感情だから」。吉田知は素直に現状を受け止めることができたという。試合で敗れたときには「僕は君たちを信じている。なのに、なんでみんなは自分たちを信じないんだ」。弱気になりそうなときにはいつも、自信を与えてくれた。そんなJDコーチはロコを「本当にチームワークが良く、友達のよう」だと表現する。

 日本協会の貝森輝幸会長(72)も「彼の功績は非常に大きい。女子の強化には大きな影響があった」と断言する。JDコーチの存在がなければ、間違いなく、世界でメダルを争う今の日本女子はなかった。

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