J2大宮の霜田正浩監督が16日、オンライン取材に応じ、チーム内で選手に新型コロナウイルスの陽性者が急増している状況下で迎えるリーグ開幕に向けて意気込みを語った。
沖縄キャンプ後に埼玉県へ戻った後、今月8日に2人、11日に1人、12日に4人、14日に1人、15日に1人と合計9人の選手が陽性判定を受けた。霜田監督は「非常に心配している。元気な選手たちで戦うしかない。今いる選手で誰が戦えるか、走れるかをあと2日で見極めて最終的にスタメンを決めたい」と語った。
今季の登録メンバーは、11日に加入が発表されたMF栗本広輝を含めて29人。ケガ人の回復状況にもよるが、ベンチ入りメンバー18人がそろわない可能性もある。指揮官は「13人以上いれば試合は成立する。14人でも15人でも…もちろん18人そろえるつもりでいるが、試合がある以上は、いるメンバーで戦いたい」と心境を明かした。
13、14日の2日間はチーム活動を中止し、15日から再開した。戦力的に穴があいてしまうポジションが出る懸念はあるが、「複数のポジションができる選手を獲得した。他のポジションでの可能性を探ったりはずっとやってきた」と強調。選手には「良い時も悪い時もある。一喜一憂せずに戦っていくぞ」と話したといい、「ほぼ全員がメンバー入りなので、当事者意識をもって、自分たちの力で勝利するぞという気持ちは練習から感じられる」と話した。
リーグ開幕を直前に控えた中で陽性者が相次ぎ、苦境に立たされた。霜田監督は「大宮が魅力的なチームになるためには、こういう問題を乗り越えていかないといけない。強化部、フロントも含めてみんなで一丸になるしかない。逆にピンチをチャンスに変えたい」と力を込めた。
開幕戦は、J1から降格した横浜FCと19日に敵地で対決する。同監督は「かなりいい選手がたくさんいる。去年J1で戦ったチームなのでリスペクトをしながら戦うが、相手が嫌がることをどれだけできるか。僕たちがキャンプから準備してきたことをピッチで体現できれば必ずいい勝負ができる。勝ち点取るのは不可能ではない」と言い切った。