渡部暁斗は「他の選手を先に行かせて様子を見る作戦だったらメダルはなかった」…荻原次晴さんが指摘

スポーツ報知
先頭で引っ張る渡部暁斗(ロイター)

◆北京五輪 ▽ノルディック複合 個人ラージヒル(15日)

 スキー複合の男子個人ラージヒル(ヒルサイズ140メートル)が行われ、日本勢は前半ジャンプで5番手につけた渡部暁斗(北野建設)が後半距離(10キロ)で巻き返し、銅メダルを獲得。ノルディック複合では日本人初の3大会連続メダルを手にした。元ノルディック複合男子日本代表の荻原次晴さんが、渡部のメダルの獲得の理由を語った。

 * * *

 渡部選手のメダル獲得の要因は、まず前半飛躍で5位につけられたことが大きいです。今季のW杯、9日のNHと比べても、この日のジャンプは本当に渡部選手らしいものでした。北京のジャンプ台にようやく慣れたのだと思います。

 そして後半距離。首位でレースを引っ張る形になりました。ここで頑張れたこともキーポイントでした。他の選手を先に行かせて様子を伺う作戦もあるのですが、これをしたらメダルはなかったと思います。渡部選手は頭の中でレース展開を考えて、後ろの集団との差まで把握しながら積極的に走りました。あれだけ長い時間集団を引っ張るのってめちゃくちゃきついんです。それでも最後のデッドヒートでしっかり諦めずにメダルをつかんだ。彼の底力に改めて感心しました。

 結果は銅メダルでしたが、この日のレース展開は本気で優勝を狙ったもので、最後倒れてでも金メダルをつかむんだっていう気持ちが伝わりました。17日の団体へも期待が持てる内容でした。(98年長野五輪代表)

 ◆荻原 次晴(おぎわら・つぎはる)1969年12月20日、群馬・吾妻郡生まれ。52歳。小学校5年生でスキージャンプを始め、双子の兄・健司共に競技の技術を磨いていく。94年からW杯に参戦し、95年世界選手権では団体金メダルを獲得。98年長野五輪では個人6位、団体5位入賞を果たし、同年に現役を引退。その後はスポーツキャスターとして様々なメディアで活動。17年は兄弟で日本オリンピック委員会特別貢献賞を受賞

スポーツ

NEWS読売・報知 モバイルGIANTS 個人向け写真販売 ボーイズリーグ写真 法人向け紙面・写真使用申請
×