広島のドラフト1位・黒原拓未投手=関学大=の“実戦デビュー”は、ほろ苦いものとなった。沖縄2次キャンプ初日の15日、シート打撃に初登板。打者11人に対して8安打1四球。2死しか奪えなかった。「やっぱり甘いボールはプロは見逃してもらえないなと」とプロの洗礼を受け止めた。
1巡目は先頭の宇草から5連打を浴び、6人目の正随にはストレートの四球を与えて降板。2巡目は上本を左翼ライナーに仕留めたものの、野間、中村奨に連打、韮沢に右中間三塁打を浴びた。8安打のうち5安打はファーストストライクを捉えられた。
ドラ1の投球に、佐々岡監督は「(球が)見やすいというか、タイミングを取りやすい感じの打者の反応だった。前で(球を)話せていない」とリリースポイントなどの問題点を指摘。ルーキーイヤーはリリーフでの起用を視野に期待を寄せる。「課題が見つかって逆に良かったんじゃないかな」とした。
左腕は登板後、指揮官のアドバイスを受けながらネットスローなどでフォームの確認に取り組んだ。「まだ1年目。ここからいろいろ学ぶことばかり。もっと失敗重ねて成長していければなと思います」。早急な修正に取り組み、挽回を期して次回登板を予定する19日の練習試合・巨人戦(那覇)に臨む。