【ジャンプ男子団体展望】岡部孝信氏「メダルの希望はかなり出てきた」表彰台を争うのは6か国

スポーツ報知
ラージヒルで銀メダルを獲得し、日本チームで記念撮影する小林陵侑

 個人ラージヒル(LH、12日)で2位となった小林陵侑(25)=土屋ホーム=が13日、張家口メダルプラザで銀メダルを授与された。14日には、今大会の最終出場種目となる男子団体LHが開催される。「チームでメダルを取れれば、もうちょっと盛り上がる」と心躍らせた。98年長野五輪団体金メダルの岡部孝信氏(51)=雪印メグミルク・スキー部監督=が団体戦を展望。「メダルの希望はかなり出てきたと思う」と期待した。(取材・構成=細野 友司)

 陵侑は、吹雪の夜空に銀メダルを掲げた。「セレモニーなので、やっぱり特別な気持ち」。個人ノーマルヒル(NH)の金に続き、今大会2つ目のメダル。4人の力を結集し、14年ソチ大会(銅)以来の表彰台を狙う団体戦へ「それぞれ、悔いのないようにパフォーマンスできればいい。チームでメダルを取れれば、もうちょっと盛り上がるんじゃないか」と思い描いた。岡部氏も“令和の日の丸飛行隊”の躍進に期待する。

 岡部氏「個人LHの成績を踏まえると、メダルの希望はかなり出てきたと思う。陵侑を軸とする今の日本チームは、年齢も近くて小さい頃から一緒に飛んできた仲間。互いに頼りにしつつ、思い切っていける雰囲気がある。ベテランの(伊東)大貴がチームをまとめる役割を担っているのも大きい」

 表彰台を争う力があるのは、日本含め6か国。戦力を分析すると、その中でも特に有力な“3強”の存在が浮かび上がってくる。

 岡部氏「一番の強敵は、選手層が厚いスロベニア。個人LHは各選手のテレマーク(着地)が乱れて思ったより順位が伸びなかったが、飛距離は出ていた。次にノルウェー。リンビクとグラネルの2人は申し分ない力がある。個人戦で振るわなかったタンデとヨハンソンは、ともに平昌五輪団体金メンバー。本番は力を出してくるのではないか。ドイツも、エースのガイガーとアイゼンビヒラーが復調。日本はこの3か国のどこかを崩し、表彰台に立ちたい」

 金なら長野五輪以来24年ぶり。陵侑がNH金で火をつけたジャンプ人気が、盤石になることを願っている。

 岡部氏「長野の後は、国内大会でジャンプ台に見たことがないような数のお客さんが詰めかけていて、本当に驚いたのを覚えている。今回の陵侑は、あの頃より格段に競技レベルが上がっている中でのメダルだから価値もある。子どもの注目も集めて、次世代が競技を始めるきっかけになれば、十何年後かのジャンプ界の発展へもつながると思う」

 陵侑は、金メダルなら長野大会の船木和喜、18年平昌大会スピードスケート女子の高木菜那と並び、日本勢最多となる1大会2個目。メダル数も、長野大会の船木、平昌大会スピードスケート女子の高木美帆と並ぶ1大会最多3個目となる。「今は、どこの国も強い。また、すごい戦いになると思う。楽しみです」。記録的ずくめの表彰台で、人生を変えた北京の“フィナーレ”を飾る。

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