スピードスケートの男子500メートルは12日に行われる。日本勢は新浜立也(高崎健康福祉大)、森重航(専大)、村上右磨(高堂建設)が出場。自己ベスト33秒台がそろった最強の3人は11日、本番会場の国家スピードスケート館で最終調整した。
お家芸だったこの種目は10年バンクーバー五輪銀の長島圭一郎、銅の加藤条治以来、メダルから遠ざかっている。唯一の金メダルは98年長野五輪の清水宏保。日本記録保持者でエースの新浜は「やりたいことの準備はしっかりできた。24年間、金メダルを取れなかったのが現状ではある。それを達成できれば本当にいいですけど、あんまりそこを考えないで、まずは自分のレースを楽しみたいという思いが強い」と落ち着いた様子で語った。
急成長の21歳・森重も自然体だ。「氷の状態にも慣れてきて、いい形で準備できている。あまり緊張はしてないです」。日本勢は3人ともメダルを狙える力があるだけに「みんなが強いので、プレッシャーを分け合って行けたら」と一丸となって世界に挑む。
29歳で初出場を果たした村上も「正直もっと緊張してガチガチになってるかと思ったら、今のところは全然リラックスしてトレーニングできている」と気負いはない。海外勢も混戦模様で「トップの選手のレベルはほぼ同じ。完璧なレースができた人が優勝して、実力を出した人がメダルを取ると思う。目標タイムとか予想タイムとかは全くなく、全力を出していい滑りをしようと思ってます」と心境を語った。