小麦粉を握りしめたような音がした張家口の雪 滑らないコースは難しい…荻原次晴さんが解説

スポーツ報知
後半距離でゴールした渡部暁斗(共同)

◆北京五輪 ▽ノルディック複合男子個人ノーマルヒル(9日・張家口スキージャンプセンター、国家距離センター)

 14年ソチ、18年平昌2大会連続銀メダリストの渡部暁斗(北野建設)は7位だった。前半飛躍で9位となり、後半距離(10キロ)で追い上げるもメダル圏内に食い込めなかった。弟・善斗(同)は13位。飛躍首位の山本涼太(長野日野自動車)は距離で順位を下げて14位だった。元ノルディック複合男子日本代表の荻原次晴さん(52)が試合展開やコースについて、分析した

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 渡部暁斗選手はクロスカントリー(後半距離)というより、今回はジャンプ(前半飛躍)。もう少し飛べていたら、有利な試合運びができたと思います。クロスカントリーに関しては、まず9位スタートで7位まで順位を上げたことは評価したいです。その上でやはり五輪コースは難しい。W杯などが行われる欧州は牧場のような昔ながらの伝統的なコースが多いのですが、五輪では新しくクロスカントリーの専用競技場が作られます。国際スキー連盟のルールにのっとって作られたコースは坂の斜度や長さが忠実に守られ、W杯よりもかなりきついコースになります。北京の雪質も難関で、小麦粉を握りしめたような乾燥した音がしました。雪は乾燥しているほど滑らないので、難しいことが重なったと思います。

 一方でノルディック複合の醍醐(だいご)味が凝縮されたレースだったとも思います。後半距離の前にメダル予想をしたのですが、金メダルのガイガー選手はノーマーク。最後までハラハラする展開に、改めてノルディック複合の面白さを見せてもらいました。(98年長野五輪代表)

 ◆荻原 次晴(おぎわら・つぎはる)1969年12月20日、群馬・吾妻郡生まれ。52歳。小学校5年生でスキージャンプを始め、双子の兄・健司共に競技の技術を磨いていく。94年からW杯に参戦し、95年世界選手権では団体金メダルを獲得。98年長野五輪では個人6位、団体5位入賞を果たし、同年に現役を引退。その後はスポーツキャスターとして様々なメディアで活動。17年は兄弟で日本オリンピック委員会特別貢献賞を受賞。

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