劇団四季・田辺真也「絆は大切」23日開幕「ロボット・イン・ザ・ガーデン」

 劇団四季の16年ぶりとなるオリジナルミュージカル「ロボット・イン・ザ・ガーデン」が23日より京都劇場で開幕する。関西公演を控え、ベン役・田辺真也、タング役・生形(うぶかた)理菜、渡辺寛中(かんな)、エイミー役・鳥原ゆきみがそれぞれ見どころを語った。

京都公演に向け意気込みを語った(左から)渡辺寛中、生形理菜、田辺真也、鳥原ゆきみ
京都公演に向け意気込みを語った(左から)渡辺寛中、生形理菜、田辺真也、鳥原ゆきみ

 英国の作家デボラ・インストールが2015年に出版した同名小説が原作。AIが発達した未来で、心に傷を負い無気力に生きるベンと、旧式でボロボロのロボット・タングが旅をする過程で生まれる絆と成長を描いている。タングを動かす生形は「四角い頭と四角い胴体を役者2人1組で動かすのですが、最初はボロボロで気持ち悪い。でも、後半になるといとおしくなる不思議な魅力があります」とにっこり。頭だけでも2キロ、全体で8キロもあるロボットで、コンビを組む渡辺は「最初は歩かせるのも大変でした。表現も難しくて、最初のポンコツさから、人間みたいに動くタングの表現を考えながら動かしています」と徐々に成長していく過程を丁寧に動きで見せる。

京都劇場で開幕する劇団四季のオリジナルミュージカル「ロボット・イン・ザ・ガーデン」(阿部章仁撮影)
京都劇場で開幕する劇団四季のオリジナルミュージカル「ロボット・イン・ザ・ガーデン」(阿部章仁撮影)

 タングと一緒に旅に出るベンは、いわゆるニート。妻のエイミーから離婚を突きつけられるほど追い詰められる状況だ。田辺が一番苦労したのは意外にもエイミーとの出会いのシーンだという。「初恋のキラキラ感が出なくて、恋愛の達人みたいになってしまいました」と苦笑い。一方の鳥原も「ヒロインと思ってやらないでと言われて。キツイ女がいいのか、リアルな自分でいいのか悩みました」と、それぞれ役作りの悩みを明かした。

旧式ロボット・タングと出会ったベン(田辺真也)(上原タカシ撮影)
旧式ロボット・タングと出会ったベン(田辺真也)(上原タカシ撮影)

 コロナ禍で人との距離が離れている今だからこそ見てほしい今作。田辺は「色々な作品に出演してきましたが、このカンパニーほどファミリーになっているのはないです。小さなところに幸せはある。絆は大切だねというのを見ていただきたいですね」とアピールした。京都公演は4月16日まで上演される。

(古田尚)

 ◆ロボット・イン・ザ・ガーデン 2020年に東京で初上演。21年に再演され、京都公演後には全国公演が予定されている。デボラ・インストールの原作は各国でロングセラーとなり、日本では22年8月に映画「TANG タング」が公開予定。本作で主人公のベンが旅を通じて得る「人生の感動」や「生きる喜び」は創立以来劇団四季の作品に受け継がれているテーマ。突然庭にやってきたタングと出会ったベンが、タングを修理するため、イギリスを出てアメリカへ旅する道中で芽生える人間とロボットの垣根を越えた「愛」が描かれる。

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