3週間休演から再開の花組 柚香光がファンに紡いだ感謝の言葉「復活の支えこそがお客様の存在」

スポーツ報知
花組公演の大千秋楽が行われた東京宝塚劇場

 宝塚歌劇花組の東京宝塚劇場公演「元禄バロックロック」「The Fascination(ザ ファシネイション)!―花組誕生100周年 そして未来へ―」が6日、大千秋楽を迎えた。新型コロナウイルス感染再拡大の影響で各組の公演が中止となる中、花組も約3週間の休演に追い込まれた今公演。トップスターの柚香光(ゆずか・れい)が「復活」の舞台でファンに感謝の言葉を紡いだ。(田中 昌宏)

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 まばゆいピンクの羽根を背負った柚香がスポットライトに照らされる。その一歩一歩を慈しむように大階段を下りていった。カーテンコール。トップスターはステージの中央で客席を見渡した。

 「まずは皆さまと千秋楽の舞台を迎えられましたこと、卒業生たちを皆さまと一緒に送り出せますこと。心より感謝しております」

 そう万感の思いをファンに伝えた。

 花組誕生100周年記念として昨年11月に宝塚大劇場で開幕した今作。公演関係者の新型コロナウイルス陽性が確認された影響で、今年1月2日が初日の東京宝塚劇場公演は同7日を最後に上演中止となった。再び幕が開いたのは同30日のことだった。迎えた大千秋楽。レビューではオマージュ企画として1985年に同組で上演された「テンダー・グリーン」の主題歌「心の翼」が合唱された。

 ♪何故苦しむのだろう/何故悲しむのだろう/生きていることがつらいなんて/思いたくはない

 このパートをソロで歌ったのは前宙組トップ娘役の星風まどか。今作、柚香の2代目相手役として宝塚大劇場と東京宝塚劇場でお披露目された。

 ♪命は愛おしいと/抱きしめてみればいい/その手の温もり伝わるなら/恐れは消え去る

 生徒たちが手と手を取り合うと、星風の頬を大粒の涙が伝った。

 スターの「ありがとう」にファンも同じ言葉で応えた。兵庫から駆けつけた20代女性は「公演を再開するにあたって、花組の皆さんは『お客さんからたくさんの勇気をもらった』とおっしゃった。でもそれ以上に私たちは、皆さんが元気で舞台に立ってくださる姿に勇気をもらった。こちらこそ心からありがとうと伝えたいです」と手を合わせた。

 花組はゴールテープを切ったが、宝塚歌劇はしばらく全組が休演状態となる。柚香は語気を強めた。

 「月城(かなと=月組)も彩風(咲奈=雪組)さんも礼(真琴=星組)も真風(涼帆=宙組)さんも、皆さんを愛して愛してやまなくて。ひたすらまた笑顔でお会いできる日を心から楽しみに日々を過ごしていると思います」

 このような状況だからこそ、タカラジェンヌとファンの絆はより深まっていく。まるで「心の翼」の詞のように。花組は誕生101周年へ。ステージと客席の二人三脚は、次の世紀へと続いていく。

前組長の高翔みず希が涙「何ですかこのサプライズは!」

 ○…大千秋楽で、鞠花(まりか)ゆめ、真鳳(まほう)つぐみ、優波慧(ゆうなみ・けい)、雛リリカの4人が卒業。それぞれ、はかま姿で大階段を下りた。また7日付で専科に異動した前組長の高翔(たかしょう)みず希は、組子全員から「たくさんの愛をありがとうございます!」と声を掛けられ「何ですかこのサプライズは! 本当に長い間ありがとうございました」と顔を覆って肩をふるわせ、約10年間の大役を終えた。新組長には同日付で前副組長の美風舞良(みかぜ・まいら)が就任した。

 ◆今後の各組の予定(日程順)

 ▼星組 今月1日開幕予定だった兵庫・宝塚バウホール公演「ザ・ジェントル・ライアー ~英国的、紳士と淑女のゲーム~」は13日までの同ホール全公演が中止。19日からのKAAT神奈川芸術劇場公演は実施予定。同8日開幕予定だった愛知・御園座公演「王家に捧ぐ歌―オペラ『アイーダ』より―」は17日午前公演まで中止。

 ▼宙組 今月5日開幕予定だった宝塚大劇場公演「NEVER SAY GOODBYE―ある愛の軌跡―」は21日まで中止。

 ▼月組 今月25日に東京宝塚劇場公演「今夜、ロマンス劇場で」「FULL SWING!」が開幕予定。

 ▼雪組 3月19日に宝塚大劇場公演「夢介千両みやげ」「Sensational!」が開幕予定。

 ▼花組 3月21日に大阪・梅田芸術劇場メインホール公演「TOP HAT」が開幕予定。同25日に同劇場シアター・ドラマシティ公演「冬霞(ふゆがすみ)の巴里」が開幕予定。

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