J2大宮は8日、沖縄キャンプ後初となる練習をさいたま市内で行った。霜田正浩監督が取材に応じ、同キャンプを総括した。
J1昇格を目指す今季はG大阪からMF矢島慎也、湘南からMF三幸秀稔、浦和からMF武田英寿ら13人が新加入。11日間のキャンプを終え、就任2年目の霜田監督は「新しい選手と去年からいた選手の融合はスムーズにいってる」と手応えを口にした。
今季の外国籍選手は0人。最終ラインからのビルドアップ、前線からハイプレスなど指揮官の戦術にフィットが見込める選手がそろった。「メンバーを固めないでやれそうな手応えが一番です。2チーム分(の陣容を構築しようと)やってきたけど、誰が出ても同じようなプレーができるようになってきた。相手やコンディション、コロナで人がいなくなることを想定して準備していく」。キャンプ中は一日3選手ずつ個人面談を行い「しゃべれる選手が多く、コミュニケーション能力が高い選手がそろった印象はある」と、ピッチでの選手の活気を感じている。
練習試合は先月30日に沖縄SV戦(2〇1)と千葉戦(0△0)、今月2日に琉球戦(2〇1)とFC東京戦(結果非公表)、5日に浦和戦(3●5)を行った。浦和戦は、主力が多くプレーしたとみられる1~3本目を1―1、1―0、1―0と健闘。指揮官は「ベストメンバーではないし、あまり結果に一喜一憂はしない。ただ、J1相手に内容は互角に戦えた。いろんなことを差し引いても選手たちの手応えにつながってくれればいいなという試合だった。見てて楽しい試合ができた」と語った。
リーグ開幕・横浜FC戦(19日、ニッパツ)まで10日あまり。霜田監督は「ここからはメンバーをしっかり決めていく。選手と選手の組み合わせで何が起きるか、練習試合で見えた。それを整理したい」と話す。「昇格の可能性がある(プレーオフ圏内の)6位以内に常駐する」と目標を掲げ、2017年以来のJ1昇格を狙うシーズンへ一段ずつギアを上げていく。