楽天のドラフト2位・安田悠馬捕手(21)=愛知大=が4日、フリー打撃に臨み、推定155メートルの衝撃弾をぶっ放した。大きく弧を描いた打球は金武町ベースボールスタジアム(中堅122メートル)のバックスクリーン最上部を直撃し、その勢いのまま場外へ。「センターにいったので、あれは飛んだんじゃないかなって思ってました」。“東北のゴジラ”の異名にたがわない実力を見せつけた。
キャンプイン初日のフリー打撃では、64スイング中17本のサク越え。この日も約60スイング中15本がスタンドに入るなど、順調にアピールを続けている。石井一久GM兼監督(48)も「自分がやってきたことを評価されてドラフトにかかったので。まずは自分を信じてやってほしい」と大きな期待を寄せている。
この日は、キャンプ第1クール最終日を迎えた。慣れない環境や、全体練習後の連日の特守に疲労困憊(こんぱい)かと思いきや「楽しかったです。いつも楽しいばかりしか言ってませんね」と白い歯を見せた。第2クールに向けて「先輩たちにしっかりついていけるようにやりたいです」と気を引き締めた背番号55の大砲候補。早くもブレイクの予感が漂ってきた。(北川 栞)