宇野昌磨、SP歴代3位の好記録「やるべき責任は全うできたかな」日本団体戦メダルへ4位発進

団体戦の男子SPで自己ベストをマークし、2位に入った宇野(カメラ・矢口 亨)
団体戦の男子SPで自己ベストをマークし、2位に入った宇野(カメラ・矢口 亨)

◆北京五輪 ▽フィギュアスケート団体戦(4日・首都体育館)

 団体は男子ショートプログラム(SP)で、日本勢1番手で登場した宇野昌磨(24)=トヨタ自動車=が、105・46点で2位。18年9月以来の自己ベスト更新で、日本初の団体メダルへ好スタートを切った。ペアSPでは三浦璃来(20)、木原龍一(29)組=木下グループ=が自己新の74・45点で4位、アイスダンスのリズムダンスは小松原美里(29)、尊(30)組=倉敷FSC=が7位。日本は順位合計20点で、表彰台まで1点差の4位につけた。

 小さく控えめなガッツポーズで、宇野は大役を終えた自分をたたえた。2大会連続の日本勢トップで登場。「全然ダメだったら真剣に謝りたい」と心配しきりだった前日が信じられないほど強気な演技で、3季ぶり自己ベストをマークして2位。チームジャパンを勢いづけた。「平常心で滑ることができて良かった。僕のやるべき責任は全うできたかな」と笑みがこぼれた。

 五輪の初陣に、赤と黒の新衣装でリンクに立った。4回転フリップで、出来栄え点3・30点を引き出すと、昨年10月のGPスケートアメリカ以降、成功のなかった4回転―3回転の連続トウループも決めた。今季は2本目が2回転になることばかりで、「ちょっと逃げちゃったっすかね…」と試合のたび周囲にこぼし、攻めきれない自分を悔やんだ。「練習を試合で出すこと」を課題とし、大一番で乗り越えた。「このSPを構成通りに成し遂げたのは、たぶん数年ぶり」とうなずいた。

 直前にステファン・ランビエル・コーチ(36)が新型コロナの検査で陽性となり、団体に間に合わず。「不安はない」と言い聞かせたが、演技後は「コーチがいないと、もう一押しが出てこない」と首をひねった。ジャンプは全て成功も、スピンやステップでは最高のレベル4を取りこぼした。ランビエル氏は、宇野が19年に表彰台から遠ざかった時、スケートを楽しむ心を思い出させてくれた人。「もっと成長するためにコーチは必要不可欠」と存在の大きさも再認識した。8日の個人戦までに合流できれば、間違いなくもう一段階、上へ昇るスイッチを押してくれるだろう。

 2大会連続のメダルがかかる個人戦にも弾みをつけたが、喜びは一切なく「キレがなかったし、表現力も全然。スケーティングも伸びていなかった」と反省の言葉が流れるように並んだ。異例の午前試合にまだ体がなじまず、「ジャンプは跳べていたが、スケーティングに重さを感じていた。個人戦に間に合えば」と、徐々に最高のコンディションへ仕上げていく。目指してきた理想の自分はまだ先にある。(小林 玲花)

団体成績
団体戦の男子SPで自己ベストをマークし、2位に入った宇野(カメラ・矢口 亨)
ペアSPの演技を終えた三浦、木原組を笑顔で迎える(左から)小松原美里、鍵山、坂本、小松原尊、宇野(カメラ・矢口 亨)
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